外国株投資を行うと為替の変動リスクが生じます。
2024年の円安株高局面では外貨建て資産の価値が上がっています。
一方、2008年のリーマンショックでは円高株安となり外貨建て資産の価値が下がっています。
為替は政策や景気など様々な要因から影響を受けると言われています。
2024年に入っての円安は日米の金利差から生じている可能性が高いとの指摘もあります。
今回は為替と個人ができる対策を考察します。
結論として
円建てと外貨建て資産の両方を持つことが為替変動のリスク対策となります。
為替と金利の関係
以下は日米の金利差と為替の影響を示している図です。
出所
日米の金利差と為替の相関関係は明確ではないと言われてはいます。
しかし、日米の金利差が大きくなった際に、ドル高円安になる傾向があります。
また、米国の景気後退期に円高になる傾向もありそうです。
為替市場の通貨別シェアの推移
以下の表は為替市場の通貨別のシェアを表しています。
出所
https://www.iima.or.jp/docs/newsletter/2022/nl2022.27r.pdf
米ドル、ユーロ、日本円、英ポンドの順となっています。
米ドルはシェアが40%以上を維持しており、基軸通貨と言われる所以です。
米国の景気が後退すると米ドルから通貨シェアの高い日本円に交換する動きがあることから円高になるとも言われています。
また、日本円の取引の2割が日本市場、8割が外国市場で取引されている点も注目です。
出所
米国の株価指標は史上最高値
2024年の6月時点でS&P500やNASDAQなどの米国の代表的な株価指標は史上最高値となっています。
私の考えと実践方法
外国株投資をすると為替変動リスクが生じます。
日本円の取引の8割は外国市場であることから外国の景気や政策から大きな影響を受ける可能性が考えられます。
また、米国の株価が史上最高値であることから、
米国の景気が後退すると株安と円高の局面になることが考えられます。
このことから
外貨建て資産と円建て資産の両方を持つことが為替変動の対策の一案となります。
どちらかに偏ると良くも悪くも為替の影響を強く受けてしまいます。
円安局面での資産価値を維持するためには外貨建て資産の所有が有利です。
一方、円高局面での資産価値を維持するためには円建て資産の所有が有利です。
外貨建て資産は全世界株式やS&P500などの投資信託やETF、
円建て資産は銀行預金や現金が一案となります。
為替や株価を考えすぎ、投資機会を逃すと機会損失になります。
円安ドル高局面での投資は外貨建て資産を買うのに多くの日本円が必要になります。
躊躇する気持ちもわかりますが、
為替や株価の変動を読むのは困難なため、
ドルコスト平均法で積立投資をすることが重要と考えます。
私の場合
株高、円安は気にせずにドルコスト平均法で積立しています。
10-20年の長期投資であれば株価や為替は平均化することも十分考えられるため、目先の変動は気にせず、機会損失を防ぐことを優先しています。
まとめ
為替は金利や景気と関係していると言われています。
外国株投資には為替変動リスクがありますが、読めないため外貨建てと円建て資産の両方を持つことが一案となります。
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※個人的な投資についての記事で推奨ではありません。
※投資判断はご自身で行ってください。