山﨑元の最終講義 予想と希望を分割せよ
を読みました。
山崎元さんからは経済的に複雑と思われることをシンプルにわかりやすく、面白く解説してくれます。
今回はこの本からの学びで面白い、タメになると思ったことを紹介します。
新NISAの運用なんてつまらないことに悩むな
新NISAの運用方針は大きく、早く、シンプルに使うべきと著者は述べています。
積立投資枠と成長投資枠を分ける必要はなく、
全てシンプルに全世界株のインデックスファンドであるオルカンで良いと述べています。
その主張は著者のここ数年の書籍やネット記事でも
共通しています。
著者からするとこの方法が最善に近いため、それ以上悩む必要がないということです。
平均投資有利の法則
米国株よりも全世界株が良い理由として平均投資有利の法則が紹介されています。
平均投資有利の法則は
世界の投資の平均を持ち続けることで
売り買いの回数が減り、手数料がかからない分、
投資成績が良くなりやすいというものです。
国家ファンドや大型年金基金、大学基金などの世界中の大機関投資家は世界各国に分散投資することが主流となっています。
そのため世界の投資の平均に近いのが全世界株式であり、オルカンは本家VTと同程度の低コスト水準です。
世界の投資の平均を低コストで所有し、余計な売り買いコストを減らせば、大半の投資家よりも投資成績が良くなるというのが平均投資有利の法則です。
守銭奴型FIREでは人生がつまらない
近年よく聞かれる、FIREについては著者は否定的です。
FIREは経済的自立を得て早期退職することです。
経済的な自立を得るために給与の半分程度を貯蓄や投資に回すことで数十年でFIREができる可能性があります。
しかし、若い時期に経済的な制限をして、楽しみを逃すことによる経験の損失や少ない金額での守銭奴型FIREは生活に制限が出る可能性が高く人生を楽しめないことに繋がるかもしれないと述べています。
経済的な自立と自由を得るためにFIREをするのに、その両方に制限が出てしまうとそもそもFIREをする必要があるのかということです。
私の考えと実践方法
極力維持コストと売り買いのコストを減らし、世界の平均を持つことで資産形成は有利になる可能性が高いことはインデックス投資をする人は意識すべきことと感じました。
実践方法としては、全世界株式のインデックスファンドのオルカンを持ち続けるだけというシンプルで簡単な方法で実践ができます。
この方法であれば誰でも実践可能です。
また、FIREに対する著者の考え方も納得できました。
FIREに対する憧れは多少なりともありますが、
様々な制限を受け入れてまで達成したいかと聞かれる
私の場合はFIREしなくても良いかとも思います。
ありがたいことに仕事自体は楽しめているため、
私にとってこの本を読みFIREの優先順位は下がったとも言えます。
まとめ
新NISAの運用は悩む必要がなく、できるだけ早く、大きく、オルカンで枠を使うことが有効です。
コストを極力減らし、世界の投資の平均を持つことは誰でも平均以上の成績残せる方法です。
FIREをするにしても経済的、自由の制限が出てしまうようだとFIREの魅力は下がってしまう可能性があります。
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※個人的な投資についての記事で推奨ではありません。
※投資判断はご自身で行ってください。