以下の記事を読みました。
この記事ではインフレに対抗するためにインデックス投資を勧めています。
インフレや分散投資に対しては納得できたのですが
記事の最後にS&P500や全世界株式(オルカン)よりもTOPIXを推奨していました。
ここで何故?と思い、
記事の著者の考えを確認し、オルカンやS&P500の方が良いと改めて再認識しました。
今回は為替変動のないTOPIXよりも為替変動のあるオルカンやS&P500の方が日本人の大半に適している理由について考察します。
結論として
日本人の大半は日本円に偏ったポートフォリオであり、通貨や国の分散効果が期待できるオルカンやS&P500がTOPIXより適していると考えます。
TOPIX>オルカンの著者の考え
この記事の著者はオルカンやS&P500には為替の変動リスクがあり、為替変動のリスクをヘッジすると手数料が多くかかる。
そのため、為替変動リスクのないTOPIXが良いと述べています。
オルカンやS&P500には為替変動リスクがあります。
オルカンやS&P500の中身はドル建て資産なので、
円からドルに交換して購入しているからです。
近年のオルカンやS&P500の投資信託の基準価額の高さは円安による影響がプラスαで働いています。
一方、TOPIXであれば日本企業のインデックスであり、日本円で購入できるため為替変動の影響はなくなります。
しかし、為替リスクを取らないことにもリスクがあると考えます。
為替のリスク
ここ数年で円安ドル高が進行しています。
出所 Googleファイナンス
円安が進行することで円の価値が下がり、ドルの価値が上がります。
TOPIXで為替変動リスクがなくても、
円安が進行すれば、日本円の価値は下がり、日本円で給与をもらっている大半の方の資産価値は低下します。
一方、近年で最大の暴落であるリーマンショック時には株安、円高になっています。
リーマンショック後は1ドル70円台となっていました。
よって、円安、円高どちらに振れるかで資産価値が上がり、下がりします。
日本人の金融資産は偏っている現実
日本人の金融資産の大半は預金や現金です。
出所
https://www.google.co.jp/amp/s/www.nli-research.co.jp/report/detail/id=77050%3fmobileapp=1&site=nli
日本円に偏ったポートフォリオになっている方が大半です。
そのため、為替変動のないTOPIXよりもオルカンやS&P500(ドル建て資産)を所有する方が通貨の分散になります。
私の考えと実践方法
2024年は円安、株高の状況で、S&P500は史上最高値を更新しています。
しかし、暴落が生じた際はリーマンショックの時のように株安、円高になる可能性も考えられます。
そのため、日本円とドルの資産の両方を持つことが重要と考えます。
加えて、全世界株式での日本株の割合は約5-6%程度です。
今後も世界経済が成長するという視点で考えると、
TOPIXはある意味集中投資に近い状態となります。
通貨の分散、国の分散という意味でも
日本人の資産形成方法としてはTOPIXよりもオルカンやS&P500が適していると考えます。
私の場合、
日本に住み、日本円で給与をもらい、日本円を使うという時点で外貨建て資産の比率を上げた方が良いと考えています。
そのため、TOPIXではなくオルカンとS&P500の投資信託を購入して、資産形成に取り組んでいます。
為替変動は良くも悪くも影響しますが、
為替がどう動くかは株価以上に不明です。
わからないことを意識するのは時間の無駄なので、
両方持つことでどちらになっても対応できるという状況にしています。
まとめ
日本人の大半は日本円に偏ったポートフォリオとなっており、TOPIXよりオルカンやS&P500などの外貨建て資産の保有が有効と考えます。
クリック応援していただけると毎日のブログ更新の励みになります!
※個人的な投資についての記事で推奨ではありません。
※投資判断はご自身で行ってください。