新NISAが始まり、日本における投資環境が良くなっています。
一方、賃金の停滞やインフレにより投資環境が整ってもうまく利用できない状況であることも事実です。
そのため、平均的な収入で平均的な支出をすると
資産形成をしづらくなると考えます。
私の世帯収入は日本の世帯平均や中央値と同程度ですが、新NISAやiDeCoなどを利用できています。
今回は平均的な世帯で資産形成を行うために意識すべきことについて検討します。
結論として
平均的な収入で平均的な支出をすると資産形成の余力は少ないため、取捨選択が必要です。
日本の平均的な収入と支出
総務省の家計調査によると日本の2人以上世帯の収入の平均値は545.7万円、中央値は423万円となっています。
出所
https://www.jil.go.jp/kokunai/blt/backnumber/2023/08_09/kokunai_02.html
中央値から税金を差し引いた手取りは約330万円と仮定します。※税金は条件により異なるため。
一方、総世帯の支出の全国平均は約23.1万円であり、年間では約277万円となります。
出所
収入−支出で
330-277=53
ただし、上記の住居費にはローンなどを利用している方の費用は含まれていません。
住宅ローンの返済額は月約10万円、
全国の1ヶ月あたりの平均家賃は5.6万円
という総務省による調査結果があります。
住宅ローンの場合、住居費が8万円加わり
支出が31.1万円、年間373万円となります。
330-373=−43
赤字であれば、資産形成の余力は0であり、資産形成よりも家計改善が急務となります。
平均家賃の場合、住居費に3.6万円加わり
支出が26.6万円、年間319万円となります。
330-319=11
11万円だと、月約9000円の積立投資となります。
平均的収入と支出では新NISAを有効に利用できない
平均的な収入と支出では毎年11-53万円の投資になります。
毎年11万円で新NISAの全ての枠を利用するには約163年かかります。
毎年54万円で新NISAの全ての枠を利用するには約34年かかります。
新NISAの非課税期間は無期限ですが、
時間がかかりすぎるとお金から価値を引き出す能力が下がってしまうリスクが高まります。
新NISAはできるだけ大きく、早く、長く使うことが有効です。
よって、平均的な収入と支出では新NISAは有効に活用できないと考えます。
私の考えと実践方法
平均的な収入と支出では新NISAは有効に活用できない可能性が高いです。
そのため、改善策としては
収入を増やすか支出を減らすかになります。
大半の方にとって、収入を増やすよりも支出を減らす方が難易度は低いです。
ただし、平均収入以下の方の場合は収入を上げた方が良いという考え方もあります。
支出を減らす有効な方法は固定費を減らすことです。
特に自動車や保険など額が大きいものほど効果的です。
私の場合
本格的に資産形成に取り組み始めてから
自動車を2台から1台に
保険は最低限のネット保険の掛け捨て
に変更しました。
私の周囲では子供がいる世帯は
自動車は2台以上、持ち家
が多数派です。
しかし、平均よりも頭抜けて収入が多くないため、
支出を削ることが必要と考え、多数派ではない選択を意識的に行っています。
まとめ
平均的な収入と支出では資産形成が難しくなってきています。
支出の面では取捨選択が必要と考えます。
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※個人的な投資についての記事で推奨ではありません。
※投資判断はご自身で行ってください。