2024年から新NISAが開始し、SNSや一般の週刊誌などで取り上げられる機会が増えています。
しかし、日本人の株式投資をしている割合は約20-30%程度という調査結果となっています。
2023年に日本銀行が公表した個人金融資産の内訳では現金や預金が54.2%となっています。
今回は株式投資をやるリスクとやらないリスクについて考えていきます。
結論として
個人の金融資産は現金や預金に外貨建て資産を組み合わせることでリスク軽減につながると考えます。
株式投資を行うリスク
株式投資は元本保証がありません。
増える可能性•減る可能性の両方があります。
リスクとリターンは表裏一体であり、ローリスクハイリターンは通常はあり得ないため、大体は詐欺です。
例えば
銀行預金は元本保証されており、減る可能性がないため、増える可能性もほとんどないです。
2024年に入り銀行預金の金利上昇傾向ではありますが0.01-0.2%程度です。
株式投資は元本保証されていないため、減る可能性がありますが、増える可能性もあります。
最近話題のNVIDIAは直近5年で株価が約20倍となっています。
この5年で倒産している企業も多くあり、倒産すれば株価は0になります。
株式投資における資産運用でお金を増やすにはリスクが必ず伴います。
株式投資を行わないリスク(現金•預金のみ)
お金が減る可能性があるから、元本保証された現金や預金が良いと言われる方も一定数います。
日本の個人金融資産の内訳を見るとそういう方の方が多数派である可能性が高いです。
出所
https://www.jsda.or.jp/shiryoshitsu/toukei/2022kozinkabunusidoukou.pdf
しかし、現金•預金のみもリスクがあります。
それはインフレと為替です。
ここ2、3年で様々な物価が上がっています。
例えば、100円の物が200円に値上がりすれば現金の価値は半減します。
日本は数十年間デフレが続いてきましたが、
長期的なデフレは世界的にみれば異常事態です。
実際に日本政府は年率2%程度のインフレを目標としています。
現金か預金では0-0.2%程度の金利であり、インフレ率には遠く及びません。
加えて、為替の影響もあります。
2019-2024年で1ドル110円から150円まで変動しています。
出所 Googleファイナンス
円安、ドル高であり、日本円の価値が下がっていることを意味しています。
現金と預金のみではインフレと為替の影響により
資産価値が下がるリスクがあります。
金融資産は分散が重要
現金や預金は元本保証されていますがインフレや為替の影響を受けます。
一方、株式投資は元本保証されていないため、資産価値が上下に変動します。
よって、どちらか一方に偏り過ぎない分散をすることが重要になります。
現金と外貨建て株式を保有すればインフレと為替への対応力が格段に上がります。
株式投資な1つの方法であるインデックス投資の王道である全世界株式(外貨建て資産)の運用利回りは約3-4%程度と言われています。
インフレ率が2%になっても十分に対応できます。
また、現金(日本円)と外貨建て資産の両方を持つことで為替が円安、円高どちらに傾いても影響は半減します。
加えて、現金や預金は元本保証されているため、株式の資産価値変動のリスクを和らげることに繋がります。
私の考えと実践方法
為替やインフレに加えて、元本保証の有無を考えると現金や預金に加えて、株式などの外貨建ての資産を保有することはリスク軽減につながると考えます。
加えて、資産形成期の方は現金や預金よりも外貨建て資産の比率を上げることが重要と考えます。
私の場合、所有する金融資産のうち
現金と預金で15-20%、外貨建て資産75-80%を1つの目安としています。
近年は円安と株高により、外貨建て金融資産の資産価値の上昇が得られています。
そのため、インフレによる現金の価値低下に対抗できています。
為替は円安傾向ですが、今後円高になれば外貨建て資産の価値は低下します。
日本に住み、日本円で給与をもらい、日本円を日常的に使うという点、世界の時価総額視点での日本の比率(5-6%)を考慮すると外貨建て資産を多く所有する方が良いと個人的に考えています。
まとめ
株式投資は行うリスクと行わないリスクの両方があります。
リスクを軽減するために、現金や預金と株式投資を組み合わせることが重要と考えます。
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※個人的な投資についての記事で推奨ではありません。
※投資判断はご自身で行ってください。