職場で外貨建て保険に加入している方がおり、円安の影響で元本割れが解消されたと話題になりました。
この話を聞き、外貨建ての保険に入っている方が身近にいたということに衝撃を受けました。
資産形成視点では外貨建て保険は良い商品ではないことが大半です。
今回は外貨建て保険がなぜ資産形成に適さないのかについて考察していきます。
結論として
外貨建て保険は早期解約が多く、返戻率が低いことに加え、為替の影響を強く受けることから保険や資産形成には不向きと考えます。
外貨建て保険が資産形成に不向きな理由
外貨建て保険が資産形成に不向きな理由は2点あります。
①外貨建て保険の大半は早期の解約で元本割れする
②為替の影響を受ける
外貨建て保険は経過年数が増えるほど、返戻率が高くなることが大半です。
出所
https://news.yahoo.co.jp/articles/13554376f3610ea089c71878fd43d474f0252ef9
返戻率が低いということは、手数料などが高く、保険とは別のところにお金が使われている可能性が高いです。
外貨建て保険は外貨であり為替の影響を受けます。
円安の場合、
日々の保険料が高くなり、解約した場合の支払額は高くなります。
円高の場合、
日々の保険料は安くなり、解約した場合の支払額は減ります。
2024年に入り、円安が進んでいるため
支払額が高くなり、元本割れが解消された方も増えていると思います。
外貨建て保険に対して金融庁は批判
外貨建て保険に対する苦情は多々あり、金融庁は注意換気をしています。
外貨建て保険に関する金融庁の調査結果は以下のようになっています。
①購入から4年間で約6割の解約が発生
②解約後に同種の商品を再販売する乗り換えが多発しており、販売手数料を二重取り
③乗り換え販売は顧客にとって経済合理性があるとは言えない
外貨建て保険の早期解約は返戻率が低く、業者側が儲かる仕組みになっています。
私の考えと実践方法
外貨建て保険は保険以外にお金が多々使われている期間があるため、保険としての価値を疑問視しています。
また、 保険として支払われる額が為替により大きく変動する点は今後残された側の必要額を準備できない可能性にも繋がります。
私の場合
私が亡くなった後に不足することが予測される分の資金を確保することを保険の目的としています。
そのため、私にとっては保険金額が為替により変動することはマイナスです。
保険期間が長い保険で元本割れを防ぐよりも、
株式投資における長期投資での複利や平均回帰性による元本割れを防ぐほうが
効果的と考えます。
保険は保険、運用は運用で分けることで
必要な額の保険と最低限の手数料となると考えます。
必要な額の保険にすることで日々の保険料や手数料は低くできる可能性が高いと考えます。
資産形成において手数料は確実なマイナスのため
低ければ低いほど良いです。
これらのことから外貨建て保険は資産形成には不向きと考えます。
まとめ
外貨建て保険は早期解約が多く、早期解約では解約返戻率が低く、手数料が異常に高い可能性があります。
良くも悪くも為替の影響を受けるため、保険として不足金額を準備するという点には対応しづらいです。
保険は保険、運用は運用と機能ごとに分けることが手数料の低減につながると考えます。
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※個人的な投資についての記事で推奨ではありません。
※投資判断はご自身で行ってください。