教養としての投資を再読しました。
著者はアクティブファンドマネージャーであり、
インデックス投資ではなく個別株を複数組み合わせた運用を行っています。
アクティブファンドマネージャーと聞くと
短期売買のイメージがありますが長期投資を推奨、実践しています。
私はインデックス投資がメインですが
学ぶことが多かったため紹介します。
長期投資するための3つの条件
教養としての投資の著者は奥野一成さんです。
農林中金バリューインベストメンツ株式会社の常務取締役・最高投資責任者であり、
【おおぶね】のファンドマネージャーを務めています。
教養としての投資からの最大の学びとして
長期投資には3つの条件が必要ということです。
出所
https://www.ja-asset.co.jp/fund/140829/pdf/koutline140829.pdf
この3つを満たすことで企業価値は上昇し、
企業価値に準じて将来的に株価は高くなると述べています。
出所
世界一の投資家と言われるウォーレンバフェットの師匠であるベンジャミングレアムは
株式市場は、短期的には人気投票の場に過ぎないが、長期的に見れば『価値』の計測器として機能する
と言っています。
著者の最新の実践方法
著者が運用するおおぶねの構成銘柄上位と運用成績は以下になります。
出所
https://www.ja-asset.co.jp/fund/140829/pdf/koutline140829.pdf
馴染みのある企業としてはコストコやVISAです。
私の考えと実践方法
著者の考え方である
付加価値、競争優位性、長期潮流の視点は
個別株、人材価値の評価尺度としてはとても参考になりました。
ただし、著者の運用するアクティブファンドを買うまでには至りません。
【おおぶね】の運用成績は良好ですが
S&P500のインデックス型投資信託の運用成績が上回っています。
出所
https://www.rakuten-sec.co.jp/web/fund/prospectus/JP90C000GKC6_prospectus.pdf
加えて、アクティブファンドであるおおぶねの手数料は0.99%
eMAXIS SlimS&P500や楽天S&P500の手数料は
0.09と0.07であり10分の1です。
アクティブファンドの大半はインデックスファンドに勝てないという定説通りの結果となっています。
これだけ深く考えているプロにもインデックス投資は勝ってしまっているというのが現実です。
ただし、インデックス投資は企業の業績などは関係なく、対象のインデックスの全ての企業の株式を買うため不景気の際のマイナス幅が大きくなる可能際があると著者は述べています。
S&P500がマイナスの年のおおぶねのマイナスはS&P500の3分の1程度となっている点は
このことが関与している可能性が考えられます。
投資が本業ではない一般の投資家は
手間なく、プロと同等以上の成果が出せるインデックス投資が有効と言えます。
まとめ
付加価値、競争優位性、長期潮流は株式の長期投資を行う際や人材価値の判断の尺度として有効と考えます。
一般の投資家はアクティブファンドよりもインデックスファンドの方が有効な可能性が高いです。
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※個人的な投資についての記事で推奨ではありません。
※投資判断はご自身で行ってください。