REITをご存知ですか?
REITは不動産投資信託です。
不動産投資というとローンを借りて、多額の資金を必要な集中投資のイメージがあります。
しかし、REITを使うことで少額から分散した不動産投資が可能となります。
今回はREITの利点と欠点を紹介し、資産形成の候補になるかを検討していきます。
結論として、
REITは資産クラスの分散効果は乏しく、複利効果が乏しいため資産形成期には向いていないと考えます。
REITの利点
REITは投資家から集めたお金で不動産を購入し、家賃収入や不動産売却収入による利益を、投資家に配当する投資信託です。
REITの利点は3点あります。
①少額から分散した不動産投資が可能
②流動性が高い
③高配当
不動産投資というと一般的には大金が必要です。
例えば3000万円の不動産を買う場合
頭金で金額の約10-20%の300-600万円必要なことに加え、足りない分はローンを組むことになります。
大金が必要なため、大半の方にとって不動産の購入は集中投資に近い形になります。
しかし、REITであれば投資信託であり、
一口からその時点での株価で購入可能です。
少額で分散された不動産投資が可能となります。
不動産投資では売り買いに時間がかかり、流動性が低いことが欠点としてよく挙げられます。
お金が欲しい時にすぐにお金にできないという不動産投資の欠点もREITは解消しています。
REITは証券口座で売買ができ、株式投資と同程度の流動性の高さがあります。
REITは収益のほぼ全てを配当に回すという特徴があるため、高配当となっています。
配当率は2-4%程度が多いです。
少額から分散された高配当の不動産投資というと
かなり惹かれますね。
しかし、REITにも欠点があります。
REITの欠点
REITの欠点は3点あります。
①借入ができない
②資産クラスの分散効果は乏しい
③現物不動産よりも価格変動が大きい
不動産投資というと大金が必要であり、
銀行などからお金を借りて(住宅ローン)、自分の資金以上のお金で資産運用が可能です。
しかし、REITでは住宅ローンが使えません。
ローンが使えないため、自分の資金範囲内での資産運用となり、不動産投資の大きな魅力が薄れます。
不動産と株式では資産クラスが異なるため、
違った値動きをするため分散としてのリスク低下の効果を期待したいところです。
しかし、株式の暴落時など最も異なる値動きをしてほしい時に株式以上に暴落した過去のデータがあります。
出所
つまり、資産クラスの分散としてのREITはあまり大きな効果は得られない可能性が考えられます。
また、現物の不動産価値は年数経過とともに徐々に低下(上昇)しますが、REITはそれが当てはまらないことが多いとされています。
不動産の長所と短所が複雑に入り混ざっているのがREITという印象を受けます。
私の考えと実践方法
私が不動産投資を始めたい大きな理由が株式以外の資産クラスに分散したいためです。
REITは少額から分散された不動産投資が可能ですが、資産クラスの分散効果としては乏しいです。
よって、私には向いていないと考えます。
加えて、REITは高配当であり、配当は複利効果を弱めるため資産形成期の方には不向きと考えます。
しかし、資産形成がある程度終了した方や今使うお金が欲しいという方にとっては適した金融商品である可能性があります。
まとめ
REITには利点と欠点があります。
REITは資産形成期よりも資産形成終了している方や今お金を使いたいという方にとっては適した金融商品である可能性が考えられます。
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※個人的な投資についての記事で推奨ではありません。
※投資判断はご自身で行ってください。