資産形成の手段としては株式投資は少額から開始でき、制度が整ってきているためメディアでも取り上げられる機会が増えています。
投資をするリスクとしないリスクがあることを考えたことはありますか?
投資をするリスクはご存知のように元本保証がされてなく、お金が増える可能性、減る可能性の両面があることです。
では投資をしないリスクは何でしょう?
今回は投資をしないリスクについて考えていきます。
結論として、
投資をしないと日本円のみの集中投資になり、日本の経済状況と資産が連動するリスクが増えます。
投資をしないリスクとは?
大半の方は日本に住み、給与を日本円でもらっていると思います。
外国に行く予定もないし、全部日本円でも問題ないと思いますね。
私も同様の考えでした。
しかし、日本円のみの資産では日本の経済状況に左右されやすいというリスクが高まります。
2023年に円安が進んでおり、1ドル140円程度となっています。
円安が進むということは日本円の価値が下がっていることを意味します。
つまり、資産が日本円のみでは相対的に資産価値が下がっているということです。
???ですよね。
少し前にハワイに旅行に行っても、物価が日本より高すぎて十分に遊べなかったという報道が散見されました。
このように日本円の価値が下がっています。
加えて、日本は将来的に人口が減ることが確実です。
人口が減ることで経済成長が抑制されると言われています。
これらのことからも日本円のみの資産で、日本に集中投資するということはリスクがかなり高いと考えます。
日本から出なければ関係ない?
円安が進んでいても日本から出なければ関係ないと考える方も少なくないです。
しかし、日本は輸入が多い国です。
輸入が多いということは、外国と物の売り買いをすることを意味します。
よって、円安により日本円の価値が下がると外国の物を買うのによりお金がかかります。
例えば1ドルの物を輸入する場合、1ドル100円と1ドル140円では40円の差があります。
近年の様々な物価の上昇の背景は2つあります。
1つ目が円安です。
2つ目が外国のインフレです。
インフレは物の価値が上がり、お金の価値が下がる減少です。
つまり、インフレにより100円のものが120円になることで相対的にお金の価値が下がるということです。
日本を除く先進国の大半は物価と賃金の上昇を伴うインフレが生じています。
外国の物価が上がることで、輸入する物の値段が上がります。
このように日本から出なければ円安は関係ないとは言えない状況になっています。
貯金のみではリスクが高い
日本に住み、給与を日本円でもらい、日本円で貯金をしている方が大半だと思います。
しかし、上記で紹介したように日本円のみの資産では相対的に価値が下がるリスクがあります。
このリスクを回避するには日本円以外の資産を持つことが必要となります。
日本円以外の資産としては、外貨建ての株式や債券、ドル、ゴールドなどが挙げられます。
これらの中で長期的にみると価値が最も上がりやすいのは株式です。
外国株式中心の投資信託を日本円で買うことは日本円以外の資産を持つことになります。
よって、全世界株や米国株などの投資信託をNISAなどの非課税口座で保有することが一案となります。
まとめ
投資はするリスクとしないリスクがある。
投資をしないリスクとして、日本の経済状況の影響を直接受けるリスクが増える可能性が考えられます。
投資をしないリスクを避けるには投資をするリスクをとることが必要になります。
参考書籍
以下の本を読むことで世界から見た日本の現状を把握できます。