個人が資産形成で使用できる優遇制度として、NISAとiDeCoがあります。
この2つの口座では投資の配当や売却にかかる約20%の税金が0になるため、とても有利です。
しかし、使い方に注意点が必要なことも事実です。
今回は投資初心者の方に対し、NISAとiDeCoの特徴と使い方の一案を紹介します。
結論として、資産形成に対して、使い勝手が良いのはNISA、老後資金準備としてはiDeCoが優れていると考えます。
NISAの特徴と使い方
2023年現在のNISAは積立か一般のどちらかを選択して利用できます。
積立NISAは年間40万円、一般NISAは年間120万円までが非課税で利用可能です。
NISAは2024年から制度が変わり、年間360万円までの枠が利用できるようになります。
2024年からのNISAについては以下の記事を参考にしてみて下さい。
NISAの利点は非課税口座での運用に加えて、お金が必要になった際にいつでも売却可能という点であり、万人向けの制度となっています。
よって、まずはNISAから資産運用を始めてみることをお勧めします。
しかし、NISAは株式投資での資産運用であるため、貯金と違い元本が保証されていません。
そのため、投資初心者の方は少額から開始し、価値の変動に慣れる必要があります。
価値の変動に慣れて、株式投資を実践できると思えたら、徐々に投資金額を増やすことをお勧めします。
iDeCoの特徴と使い方
iDeCoは年金の一種です。
NISAとの最大の違いは資金の拘束性です。
iDeCoは年金であるため、現金化は運用者が60歳になるまでできません。
ただし、iDeCoは掛け金が全額控除されるというNISAにない利点があります。
掛け金の全額控除は支払う税金が少なくなることを意味します。
例えば、毎月1.2万円、年間14.4万円をiDeCoの口座で運用すると支払う税金が年間で2.8万円程減ります。
この節税効果分だけ、確実なプラスの利益を得ることができるという特徴があります。
iDeCoの掛け金の上限額は自営業や公務員などで異なるため、
あなたの条件を確認した上で、掛け金を決めることが必要です。
iDeCoは60歳までの資金拘束がある反面、節税効果での確実なプラス利益が得られます。
NISAとiDeCoの使い方の一案
NISAは株式投資での資産運用をするなら、第1に利用すべき制度です。
よって、NISAは万人向けの利用しやすい制度であると考えます。
株式投資で資産運用を考える方に対しての利用をお勧めします。
iDeCoは純粋に老後資金を貯める場合に利用することが一案です。
非課税+節税効果は魅力的ですが、資金の拘束が問題となり得ます。
若い世代では不測の事態にお金が必要になることも少なくないためです、
よって、iDeCoは数年以内に使う予定のない余剰資金で利用することをお勧めします。
投資初心者はまずNISAを利用することをお勧めします。
私の場合は、NISAとiDeCoの両方利用していますが、年収がそれ程高いわけではない為、iDeCoの節税効果はそこまで多く得られていません。
夫婦で積立NISAを利用し、収入の多い片方のみiDeCoを利用しています。
両方の制度を使った感想としても、NISAの方が使い勝手が良いと実感しています。
まとめ
①NISAは株式投資での資産運用に対して万人向けの制度
②iDeCoは純粋な老後資金の準備に適している
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