チャーリー•マンガーをご存知ですか?
マンガーは世界最高の投資家ウォーレン•バフェットの片腕であり、バークシャーハサウェイの副会長であった人物です。
マンガーは2023年11月28日に亡くなったそうです。
図書館で偶然にマンガーの投資術という本を見つけ
興味を惹かれ、読んで見たら多くの学びを得られたため紹介します。
尚、マンガーの投資術の解説をインデックス投資で有名な山崎元さんがしている点も興味深かったです。
分散投資
マンガーは分散投資を否定しています。
分散投資のメリットはリスクを下げること
分散投資のデメリットはリターンを下げることです。
市場平均に勝つには分散投資では難しく
個別株への集中投資が必要になります。
マンガーが副会長を務めたバークシャーハサウェイのポートフォリオはアップルやコカコーラ、アメリカンエクスプレスなどの約10銘柄で90%程度を占めています。
出所
https://selfinvest.net/2022/03/24/buffett_portfolio_20211231/
バークシャーハサウェイの運用利回りは50年間で
S&P500の約2倍の約20%と言われています。
これらのことからもリターンを追求すると
分散投資よりも集中投資が有利になると言えそうです。
ただし、リターンと共にリスクも上がることは留意することが必要です。
バイ•アンド•ホールド
分散投資を否定するマンガーですが
バイ•アンド•ホールドは肯定しています。
永続的な競争優位性のある会社の株の所有期間は
永遠
とマンガーとバフェットは言っています。
永続的な競争優位性とは
長きにわたり成長を続けるだけの耐久性があるかどうかということです。
永続的な競争優位性のある会社の株を長期間保有することで事業規模と収益が上がり、
長く保有するほど企業価値が上がり投資家の儲けが大きくなると述べています。
バフェットとマンガーのバイアンドホールドで有名なのはコカコーラです。
1988年にコカコーラに投資された約13億ドルはその後の27年間で約172億ドルに膨らんだと紹介されています。
投資期間は集中投資、分散投資問わず
長期になる程有利になるということは株式投資の大原則と言えそうです。
一般的なインデックス投資の大原則は以下の記事を参考にしてみてください。
現金と忍耐力
マンガーは現金の保有は重要と述べています。
暴落時は株式の買い時であり、暴落時に現金がないと永続的な競争優位性のある会社の株を割安で買える機会を逃してしまうからです。
マンガーとバフェットは
そこそこの会社を割安な価格で買おうとするのではなく、すばらしい会社を適正な価格で買う
ことが重要と述べています。
暴落時は永続的な競争優位性のあるすばらしい会社の価格も下がることが大半です。
その際に現金を保有していることですばらしい会社を割安または適正な価格で買うことができます。
これは簡単そうに見えてとても難しいことです。
現金を大量に持つことは機会損失を招く可能性があるためです。
現金と株式では資産クラスが異なり、現金と株式の運用利回りを比較すると
株式の方が圧倒的に有利になります。
機会損失を把握した上ですばらしい会社が
適正な価格になるまで待つというには忍耐力が
必要です。
私のような一般的なインデックス投資を行う人は
機会損失を避けるために積立投資
リスクを下げるために分散投資
となることが大半です。
市場平均以上の結果を出すにはリスクを受け入れる重要性が高くなります。
生活防衛資金とは別に、多少の現金を保有し、
暴落時に買い増すと言う方法であれば
機会損失を減らし、割安で買うと言う2つのメリットを得られると考えます。
まとめ
分散投資はリスクは下がるがリターンも下がります。
株式の長期保有は分散投資、集中投資問わずに有効な方法です。
現金を所有することで機会損失は生じますが、
暴落時に株を割安で買うことにつながります。
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