2024年から新NISA開始に伴い金融資本への注目度が上がっています。
SNSでは最短、最速で新NISAを埋めるという声も聞かれています。
しかし、金融資本と同じ位、人的資本も大事です。
人的資本は自分の稼ぐ力です。
若いほど人的資本の価値が高く、
高齢になるほど人的資本の価値が下がる
と言われています。
今回は人的資本と金融資本のバランスをどう取るべきなのかを考えていきます。
結論とした
若年期から人的資本と金融資本のバランスをとり、徐々に人的資本から金融資本への移行をすることが重要と考えます。
若年期は人的資本>金融資本
人的資本と金融資本を比較する際には運用利回りで
みるとどちらに重きを置くべきか考えやすいです。
例えば年収400万円を得るには
金融資本であれば運用利回り4%だとしても1億円必要になります。
1億円を持っている人よりも
年収400万円以上の人の方が多いと思います。
若年であればあるほど人的資本の価値が高くなると言えそうです。
若年期は年収も低いことから
金融資本に投資しても元本があまり増えないと思います。
一方で人的資本に投資をして
転職や起業、昇進などで収入が上がる可能性の方が高くなりそうです。
よって、若年であればあるほど人的資本への
投資の方が有利になりやすいと考えます。
以下の記事において
節約よりも収入増加が有利な可能性を紹介しているため参考になれば幸いです。
年齢とともに金融資本>人的資本
若年期は人的資本への投資が有効と言っても
限度があります。
年齢とともに人的資本の価値が下がると言われています。
以下の図は年代別の年収の中央値を表しています。
出所 厚生労働省賃金構造基本統計調査2019
国税庁民間給与実態統計調査2021
年収は50代をピークにその後は下がり続けています。
日本の定年退職は60-65歳と言われているため
その時期と一致します。
人的資本の価値は50代をピークにその後は下がる
可能性が高いです。
よって、人的資本の価値が下がる前に対策が必要になってきます。
少し前に話題になった老後2000万円問題も
年金では人的資本の価値減少を補えないことを
意味していると考えます。
対策として人的資本を金融資本に移行し、
人的資本の低下を補うことが一案となります。
人的資本と金融資本の両方を育てる
金融資本は株式や債権、不動産、ゴールドなとが挙げられます。
過去のデータをみると株式が最も価値増加を見込めるのは明白です。
出所 ジェレミーシーゲル 株式投資の未来
また、株式投資の複利や平均回帰性を考慮すると
投資期間が長いほど有利になります。
ここで矛盾が生じます。
人的資本と金融資本ともに若年から始めた方が有利となります。
両方とも紛れもない事実です。
よって、人的資本と金融資本のバランスを取ることが重要になります。
収入を上げるために自分への投資をし、
余剰資金は金融資本へ投資することが必要です。
また、収入が低いうちは人的資本への投資を多く
収入が上がってきたら金融資本への投資を多くするという戦略は有効と考えます。
ただし、日本は学校で金融教育がされてないため
金融資本への投資に慣れるために
若いうちから少額で金融資本への投資をすることが重要です。
私の場合
職種や業界の特徴として
雇用、収入は良くも悪くも安定しています。
今後の大幅な収入増加は見込めない可能性が高いです。
働きはじめの10年で人的資本へ集中投資をし、
良い職場環境と仕事のやりがいを手に入れることに繋がりました。
今後は人的資本は価値の維持に努め
金融資本への投資比率を上げるという戦略を考えています。
まとめ
人的資本と金融資本は年齢によって価値が変わります。
人的資本と金融資本ともに若年ほど価値が高くなります。
人的資本と金融資本のバランスをとりつつ、
2つの資本を育てることが重要と考えます。
クリック応援していただけると毎日のブログ更新の励みになります!