2023年11月に三菱UFJ銀行、三井住友銀行の10年定期預金が0.002%から0.2%の100倍になるというニュースがありました。
定期金利100倍になるというニュースはインパクトがあります。
しかし、それでも資産形成の主役にはなりません。
今回は定期預金のメリット、デメリットについて考えていきます。
結論として、
元本保証はメリットですが、低金利と解約ペナルティのデメリットが大きく産形成には向いていないと考えます。
定期預金のメリット
定期預金の最大のメリットは元本保証で普通預金よりも金利が高いことです。
メガバンクの普通預金の金利は約0.001-0.002%です。
一方、メガバンクの定期預金は約0.2%と普通預金よりも高くなっています。
加えて、定期預金は途中解約しなければ元本が保証されています。
つまり、定期預金は低リスク低リターンの商品であると言えます。
ちなみに、1980年代の定期預金の金利は約3-6%であったと言われています。
30-40代の親世代は定期預金の高金利を経験しているため、子世代に定期預金を勧めてきます。
しかし、現在のインフレ傾向と定期預金の低金利を考えると定期預金のメリットは小さいと考えます。
定期預金のデメリット
定期預金のデメリットは低金利と中途解約によるペナルティです。
定期預金は元本保証されていますが低金利です。
加えて、定期預金の大半は中途解約するとさらに金利が下がります。
中途解約でペナルティがあると解約しづらいと考える傾向があるため、流動性が低くなってしまいます。
低金利で流動性を下げてしまうのは資産形成の視点では大きなデメリットです。
元本保証での資産形成手段
定期預金よりも流動性があり、元本保証された方法としては個人向け国債とインターネット銀行が一案です。
定期預金よりも個人向け国債変動型10年の方が金利が高いです。
また、インターネット銀行は条件はありますが普通預金の金利が約0.1%程度あります。
個人向け国債の中途解約ペナルティは定期預金よりも少ないです。
よって、元本保証された運用方法としては定期預金よりもこれらをお勧めします。
私の場合はインターネット銀行の楽天銀行を利用しています。
楽天銀行は普通預金の300万円までは金利0.1%、
300万円以上は金利0.04%となっています。
まとめ
定期預金の金利は上がっていますが低金利です。
低金利で流動性が低くなるデメリットが大きいため資産形成には不向きであると考えます。