投資信託は商品によってコストが異なります。
一般的にインデックスに連動する投資信託のコストは低く、ファンドマネジャーの指示による売り買いや銘柄選択が行われるアクティブ投資信託のコストは高くなっています。
プロのファンドマネージャーがさまざまな選択をしているためコストは高くても当然と思えるかもしれません。
しかし、コストと運用成績には関係がない事が明らかになっています。
今回は投資信託のコストについて考えていきます。
結論として、
投資信託のコストは運用成績と関係ないため、低コストの投資信託の方が有利です。
投資信託のコスト
投資信託は様々なコストがかかります。
投資信託を買う時、売る時、保有時にコストがかかります。
最近は売り買いのコストは0になっている投資信託が増えてきています。
しかし、保有時のコストは0になりません。
保有時のコストは信託報酬と言います。
信託報酬は0.0-2.6%程度と幅があります。
出所
https://www.am-one.co.jp/warashibe/article/fuyasu-20210312-1.html
一般的にはインデックスに連動するパッシブ投資信託の信託報酬は低く、ファンドマネージャーが運用するアクティブ投資信託の信託報酬は高くなっています
投資信託の運用成績
以下の図は2021年に5年間の運用成績を各国のインデックス投資信託とアクティブ投資信託比較した結果を表したものです。
出所
アクティブ運用とパッシブ運用のパフォーマンス比較のデータ…アクティブ運用は今年も散々な結果(2021年版) - 梅屋敷商店街のランダム・ウォーカー(インデックス投資実践記)
どの国においても6-9割ほどのアクティブ投資信託がインデックス投資信託に負けています。
これは例年同様の傾向があるようです。
アクティブ投資信託の大半はコストが高く、運用成績もインデックス投資信託に勝てていないのが事実です。
つまり、アクティブ投資信託を積極的に選ぶ理由はなさそうです。
私はインデックス投資信託のみを保有し、アクティブ投資信託は一切保有していません。
インデックス投資信託の低コストの基準値
インデックス投資を選ぶ場合は、なるべくコストが低い投資信託が有利です。
運用成績は景気や政策などで変動し、自分でコントロールはできません。
しかし、低コストの投資信託は自分で選ぶことができます。
信託報酬は投資信託を保有中に常にかかるコストであるため、低ければ低いほど投資する側が有利になります。
インデックス投資信託の信託報酬の大半は約0.05-0.3%程度です。
つまり、投資信託の信託報酬が0.3%以上は高コストであると言えそうです。
私はeMAXIS Slimシリーズの投資信託を保有しています。
この投資信託はコストにこだわっており、新たな投資信託が登場した際に追随して信託報酬を下げてきた過去があります。
よって、低コストでの投資信託の利用が可能です。
まとめ
投資信託の運用成績とコストは関連性はありません。
コストは低いほど有利になるため、低コストの投資信託を選ぶ事が重要です。
運用成績と低コストを考えるとアクティブ投資信託よりもインデックス投資信託の方が有利と考えます。