賃貸と持ち家のどちらが良いかという論争は古くからあります。
2023年の日本の持ち家率は61.1%という調査結果があり、購入する年代は30-40代で約50%となると言われています。
私は30代で賃貸のため少数派であり、
家を買わないの?
という質問をよく受けます。
私は賃貸派ですが、持ち家についても検討しました。
今回は賃貸派が考える持ち家のメリットとデメリットを紹介します。
結論として、
持ち家にはメリットとデメリットがあり、自分にとってメリットが大きい場合に選択すべきと考えます。
持ち家のメリット
持ち家のメリットは3つあると考えます。
①好きな間取りや環境が実現できる。
②住宅ローン控除による減税効果が得られる。
③土地価格が上がれば資産形成の一助になる。
①持ち家では好きな間取りや環境が実現できます。
賃貸を大家視点でみるとなるべくコストを下げる事で大家の利益が増えます。
つまり、個性的な間取りや設備ではコストが増えやすいです。
一般的な間取り、設備にすることがコスト削減につながるため、賃貸の間取りや設備は似たり寄ったりな場合が多いです。
一方で、持ち家を建てる場合は間取りや設備は自分の好みに合わせて比較的自由に決めることができます。
賃貸では実現できない住環境を持ち家では実現できることもあります。
この点が持ち家の最大のメリットと考えます。
②住宅ローン控除はローン残高の0.7%が控除されます。
上限額は持ち家の状況により異なるため注意が必要です。
出所
2023年の変動金利が約0.3-0.5%と考えると、ローンによる金利よりも控除の方が有利となっています。
③土地価格が上がれば資産形成の一助になる。
建物の価格は経年劣化に伴い減価していきます。
木造住宅では約20年で建物価格は0になるとも言われています。
しかし、土地は場所にもより価値が上下します。
出所
https://suumo.jp/article/oyakudachi/oyaku/chumon/c_money/tochikakaku_suii/
持ち家を建てた土地の価格が上がれば、住んでいるだけで資産形成になります。
例えば、土地1500万円、建物1500万円で持ち家を建てたとします。
20年後に土地価格が3000万円に上がっていれば、建物価格が0になっても資産価値は3000万円のままです。
そのため、難しさはありますが、持ち家は資産形成の一助になる可能性があります。
持ち家のデメリット
持ち家のデメリットは2つあると考えます。
①住居が固定される
②固定費が増える
①持ち家では住む場所が固定されます。
転勤が多い仕事の場合は不利なことが多いです。
また、家族や経済状況に合わせて住む場所や家を変えるということが難しくなります。
加えて、持ち家をもつ土地の価格が年々下がるような環境では資産形成の面で不利になります。
②持ち家では固定資産税やローンによる金利など固定費が増えます。
固定費は確実な支出のため、なるべく避けたいところです。
業者のセールストークには惑わされてはいけない
不動産業者は
賃貸は自分のものにならないため損
とよく言います。
私も言われたことがあります。
しかし、そんなに単純な話ではないと思います。
固定資産税やローン金利などの固定費や修繕費、土地価格の推移などさまざまな要素が関連するからです。
よって、業者のセールストークには注意が必要です。
ただし、持ち家に住む期間が長くなればなるほど、賃貸よりもコストパフォーマンスは良くなることは事実です。
生涯コストは賃貸よりも持ち家の方が低くなると言われています。
出所
https://www.google.co.jp/amp/s/president.jp/articles/amp/16140%3fpage=2
これらの事実、メリット、デメリットを踏まえた上で賃貸か持ち家のどちらかを選択することが必要となります。
私の場合は、賃貸の一般的な間取りで不自由ないことに加えて、住んでいる地域の人口や地価が下がっているという点で持ち家のメリットが十分に活かせない状況です。
また、現在の職場は賃貸では家賃補助がありますが持ち家では補助がなくなります。
このようなことから私の場合は持ち家よりも賃貸のメリットが大きいため賃貸を選択しています。
まとめ
持ち家にはメリットとデメリットがあります。
メリットとデメリットは個人により異なるため、自分の状況に合わせて選択することが重要と考えます。
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※個人的な投資についての記事で推奨ではありません。
※投資判断はご自身で行ってください。