株式投資における長期投資の有効性は疑いの余地がありません。
つまり、投資期間を長く取るほど有利になります。
では、できるだけ若い時から、できるだけ多くのお金を金融資産に割り当てるのが正しいかというと必ずしもそうとは言えないと考えます。
その理由としては、若い時は金融資産よりも自己資産の拡大の方が有効となることも多いからです。
今回は金融資産と自己資産の関係性について考えていきます。
結論として、
若い人ほど自己投資と金融投資の両立が有効と考えます。
長期投資の有効性
投資期間が長くなるほど利益がプラス域に収束されていきます。
以下の図は日本株の年数による収益の違いを表しています。
出所
https://freetonsha.com/2019/01/02/long-term-investment/
株式投資は短期ではハイリスクハイリターンの資産クラスですが、長期で行う場合はリスクを下げつつ、利益を得ることが可能となります。
よって、若い時から金融資産への投資を開始し、投資期間を長く取ることは合理的です。
自己投資の有効性
長期の金融資産への投資は合理的であり有効性は疑う余地はありません。
しかし、長期であるため時間がかかります。
また、金融資産の収益は金融資産の元本の量が大きく関係します。
若い人の金融資産の元本は少ないことが多いです。
若い人の最大の資産は自分自身です。
例えば400万円を金融資産で得るには運用利回りが4%と仮定すると約1億円必要になります。
年収400万円の人は多いですが、金融資産1億円を持つ人は少ないです。
若い人ほど自分という資産価値が高いと考えます。
自分という資産価値が高いのであるならば、自分の資産価値を上げる自己投資は有効であると言えます。
自己投資は自分の価値を上げるために資格を取ったり、見聞を広げるために研修や旅行に行ったりすることにお金や時間を投資することと考えます。
金融資産で運用利益を増やすよりも自己投資によって収入を上げる方が自分でコントロールできると考えます。
自分の資産価値を上げ、昇格や転職が可能となれば収入は向上します。
長期投資と自己投資の両立
若い人ほど長期投資と自己投資の両立を考えることが重要と考えます。
自己投資をして、自分の資産価値が上がれば収入は増える可能性が高まります。
収入が高くなれば、余剰資金で金融資産への投資が行いやすくなるという良い循環となります。
しかし、収入の増加を待ち続けると金融資産への投資をする機会を逃してしまいます。
よって、金融資産への投資を自己投資とともに若い時から始めることが重要です。
若い時から非課税であるNISAやiDeCoを利用して、金融資産への投資を開始することをお勧めします。
金融資産への投資と自己投資の両立をすることで、自分の資産価値の増加による収益の増加と金融資産増加による収益の増加の2つの効果を得ることができます。
私の場合、自己投資による自己資産の価値増加により転職、年収を上げることに繋がりました。
年収が上がり、金融資産への投資額、元本が増えることで同じ運用利回りでも運用収益は増加しています。
まとめ
長期投資の有効性は疑う余地のない事実です。
しかし、自己投資による自己資産の価値増加もあわせて考える必要があると考えます。
若い人ほど自己投資による自己資産の増加と金融資産への投資の両立を図ることが必要と考えます。
自己投資と金融投資の両立の有効性を学ぶことができる良書です。