株式投資の利益にはキャピタルゲインとインカムゲインがあります。
この2つは両立が困難であると言われています。
どちらを優先すべきなのか悩む方も多いと思います。
今回はキャピタルゲインとインカムゲインの概要と捉え方を考えていきます。
結論として、
自分の資産形成の時期に応じてキャピタルゲインとインカムゲインを使い分けることが重要であると考えます。
キャピタルゲインの概要と捉え方
キャピタルゲインは資産価値の上昇による利益のことです。
キャピタルゲインは主に売却時に発生します。
例えば10万円で買った株式が20万円になって売却した場合、キャピタルゲインは差額の10万円となります。
キャピタルゲインは資産価値の上昇のため、株式では主にグロース株(成長)が該当します。
IT分野など高成長期待の株式の大半は配当をほとんど出さずに自社の成長のために資産を人材や設備などに再投資しています。
つまり、自社株式の資産価値の上昇が主であり、キャピタルゲインが主になります。
キャピタルゲインが見込める企業はインカムゲインの多い企業と比べて資産価値の増加が大きくなる傾向があります。
つまり、資産形成期を積極的に行う時期には、インカムゲインの多い企業よりも資産価値の増加という面では有利になる可能性が考えられます。
インカムゲインの概要と捉え方
インカムゲインは資産を保有中に得られる収益のことです。
株式におけるインカムゲインは配当です。
キャピタルゲインは株式を売却時に得られますが、インカムゲインは配当確定日に株式を所有していれば得られます。
株式を売却せずに利益を得られるため、不労所得と言えます。
ただし、株式の配当は打ち出の小槌ではないことは注意が必要です。
つまり、配当を出した分、株価が必ず下がります。
例えば株価が100円の株式が10円の配当を出すと配当後株価が90円に下がります。
つまり、配当を出すということはこまめに利益確定しているということです。
インカムゲインを多く出す企業は成熟企業が多いです。
自社の成長に対する期待値が少ないため、自社への投資が少なく、配当金を多く出しているとも言えます。
よって、インカムゲインが多い企業は配当による短期的な収益が得られる反面、株価の上昇によるキャピタルゲインは得られづらいと言えます。
資産形成時期とキャピタル、インカムの関係性
資産形成を積極的に行なう時期はキャピタルゲインに重きを置いた方が合理的であると考えます。
一方でリタイア後の資産を取り崩す時期にはインカムゲインに重きを置くことも重要であると考えます。
私の場合は30代であり、給与という定期的な収入があり、資産形成を積極的に行う時期であるためキャピタルゲインが見込める投資信託が中心です。
長期視点では資産価値増加を見込める可能性が高いためです。
しかし、リタイア後で収入が低下する場合はインカムゲインを優先する可能性があります。
つまり、キャピタルゲインとインカムゲインは一長一短であり、自分の状況に応じて使い分ける必要があると考えます。
キャピタルゲインが良いのか、インカムゲインが良いのかは自分の置かれた状況や好みで異なります。
まとめ
インカムゲインとキャピタルゲインにはそれぞれの利点と欠点があります。
資産形成のどの時期にいるのかでインカムゲインととキャピタルゲインの優先度は異なります。
配当を得ることでFIREを実践した第一人者の本であり、インカムゲインの本質を学ぶことができます。