最近の投資の主流として米国株投資があります。
直近20年の米国株の運用利回りは約7%、直近10年では約14%となっています。
日本株や世界株と比べて大きな利益を出していることが米国株が主流となっている理由だと考えます。
今回は米国株が良いと言われる理由と注意点について考えていきます。
結論として、
米国株投資は有力な候補ではあるが万能ではないため注意が必要です。
米国株が推奨される理由
上記でも紹介したように米国株の運用利回りは他の投資先と比べで優れています。
特に直近10年では米国株の1人勝ち状態と言っても過言ではない状況です。
この運用利回りの実績に加え、米国株が推奨される理由は3つあると考えます。
①米国は今後も人口が増加する
②IT企業の有名企業は米国発が大半
③米国の企業の大半はグローバル企業
①人口が増加することで消費が活発になることや労働生産性の向上などのポジティブな要素が増えます。
②GAFAMなどの巨大IT企業は米国発です。
GAFAMはGoogle、Apple、Facebook、Amazon、Microsoftです。
米国はイノベーションが起きやすいと言われています。
③上記の会社はグローバルな企業であり、米国に限らずに世界的な展開をしています。
世界的な展開をすることでこれらの企業は世界の経済成長の恩恵を得ることが考えられます。
例えば、新興国で経済成長によりスマホやPCが普及すればAppleやMicrosoftの売上は上がります。
これらのことから今後も米国株は成長すると可能性があると考えられます。
米国株の注意点
米国株の注意点は大きく2つあると考えます。
①米国内の政治的影響を直接受ける
②巨大IT企業の影響を直接受ける
①米国はインフレが進んでおり、インフレを抑制するために金利を上げる政策を行っています。
金利と株価は負の相関があると言われています。
つまり、金利が上がると株価は下がりやすくなります。
実際、米国株の株価が大きく上がった2020-2021年ではコロナ対策として歴史的な金融緩和を実施し、金利を大幅に下げています。
一方で2022-2023年では金利が上がり、株価が調整局面を迎えています。
②米国の経済成長はGAFAMなどの巨大IT企業の躍進が大きく関連しています。
下図を見るとこの5社の存在感が突出していることがわかります。
引用:eurekareport.com
つまり、良くも悪くも米国株インデックス投資は巨大IT企業の業績と連動します。
米国株投資の実践方法
上記で紹介したように米国株にも利点と欠点があります。
利点と欠点を把握した上で選択することが重要です。
米国株の利点に納得できるのであれば、米国株のインデックス投資が選択肢になります。
米国株式のインデックスでは、eMAXIS slim米国株式や楽天•全米株式インデックス•ファンドが有力な候補となります。
引用 投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Year 2022
米国株の利点よりも欠点の方が気になる方は世界株のインデックス投資が選択肢となります。
ただし、世界株の約6割が米国株で構成されている為、米国株が下落すると世界株も連動して下落します。
この点は留意しておくべきと考えます。
私の場合、利点と欠点共に納得しており、どちらが良いかは判断できませんでした。
よって、両方とも持つという選択をしています。
つまり、米国株と世界株のインデックス投資を実践しています。
まとめ
昨今の投資の主流である米国株においても利点と欠点があります。
利点と欠点を把握し、納得した上で米国株投資を行うことが重要と考えます。