投資にはサイクルがあると言われています。
2024年は米国や日本の代表的なインデックスが史上最高値を記録しています。
史上最高値に加えて、新NISAが始まり投資熱は高まっています。
しかし、投資サイクルを考慮すると投資熱が高まっている時ほど慎重に行動する重要性が増します。
今回は投資サイクルと投資行動について検討していきます。
結論として
投資にはサイクルがありますが予測は困難であり、分散することが良くも悪くも影響を減らすことができます。
投資サイクル
投資にはサイクルがあると言われています。
好景気や不景気は永続的には続かないことが過去のデータからわかります。
サイクルの上昇局面でも下降局面でも、
ほとんどの場合、未来は過去と非常によく似た状況になる
出所 ハワード•マークス 投資で1番大切な20の教え
よく似た状況として投資家の大半は高値で買い、安値で売るという行動を起こしやすいことがわかります。
出所 バートン•マルキール チャールズ•エリス
投資の大原則
投資サイクルとセクター
投資サイクルには4つの相場があると言われています。
業績相場、逆業績相場、金融相場、逆金融相場
の4つです。
この4つの相場は金利と景気と強い関連性があると言われています。
例えば、2022年-2023年は逆金融相場-逆業績相場であった可能性があります。
米国は金利を4-5%まで上げており、景気が後退局面と言われていました。
その時期の株価として
ハイテク株主体のQQQとエネルギー株主体のVDEというETFを比較すると
ハイテク株が下げ、エネルギー株が上がっていることがわかります。
QQQ
VDE出所 Googleファイナンス
金融サイクルと株価は連動しており、
相場に強い株式と弱い株式があると言えます。
過去を見ると相場は常に循環していますが、
どう動くは誰にもわかりません。
しかし、そういった傾向があることは意識しておくと投資行動に上手く反映できる可能性があると考えます。
私の考えと実践方法
2024年は株価が史上最高値を記録しており、
米国、日本の金利は大きく上昇していないことから
景気が良く、金融相場か業績相場に近い印象があります。
そうなるとハイテク株や工業株などの株価が上がりやすい傾向となると考えます。
しかし、金融相場は常に循環することや過去の投資家の投資行動の傾向(高値買い、安値売り)を考慮すると絶好の買い時ではない可能性があります。
世界一の投資家と言われるウォーレンバフェットは2024年2月株価が高過ぎると述べています。
株価の先行きは誰にも予測不可能です。
ハイテク株だけでなくエネルギー株など
4つの相場全ての株式に分散することが一案となり、確実性は高いと考えます。
株高の局面ではS&P500やオルカンなどの分散が効いた全ての相場の株式を保有することで極端な高め、低め掴みを防ぐことが重要と考えます。
ただし、この方法では極端なリターンは困難であり、早期のFIREを目指す方などには不向きです。
長期投資前提の方ほど分散が効いた投資信託やETFが有効と考えます。
まとめ
株式市場にはサイクルがあり、サイクルにより強い株式と弱い株式の傾向が分かれます。
サイクルを読むことは困難であり、極端な高め、低めつかみを避けるために分散が重要と考えます。
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※個人的な投資についての記事で推奨ではありません。
※投資判断はご自身で行ってください。