資産形成にはリスクがつきものです。
経済分野でのリスクとは危険度ではなく価値の変動幅を意味します。
今回はリスクの許容度の決め方について考えてみます。
結論として、
リスクの許容度は個人の状況によって異なります。
リスク許容度を決めておくべき理由
資産形成ではリスクのある資産を保有し、リスクに見合った利益を得ることが基本となります。
例えば、貯金は元本保証されており、リスクが低いので利益も低くなります。
メガバンクの金利は約0.001%程度となっています。
一方で株式投資は元本保証がなく、リスクが高いので利益が高くなります。
インデックスファンドの運用利回り(利益)は約3-5%程度と言われています。
つまり、リスクがあるからこそ、資産が増える可能性があるとも言えます。
株式投資の場合は、平均の運用利回りは約3-5%程度です。
しかし、1年毎の運用利回りは-50%から+50%程度まで幅があります。
株式投資は世界の経済状況によって価値が上下に変動します。
10-20年程度かけて平均すると約3-5%ですが、短期ではそれ以上に変動することは知っておくべきです。
よって、この変動幅(リスク)に耐えられるかどうかということがリスク許容度となります。
耐えられずに、価値が下がった状態で売ってしまうと長期投資の実現ができずにお金を失ってしまう可能性が高まります。
リスク許容度を決める際に考慮すること
リスク許容度は個人によって異なります。
例えば、独身や若年の場合はリスク許容度が高くなる場合が多いです。
一方、既婚で子供あり、高齢などの場合はリスク許容度は低くなる場合が多いです。
独身では支出のコントロールが比較的容易です。
年齢が若ければ収入があります。
収入があれば資産形成のマイナスはカバーしやすいです。
反対に高齢の場合は収入が年金などで限定されている、運用期間が長く取れないなどがあると資産形成のマイナスはカバーしづらくなります。
収入と支出のお金の流れ
年齢
結婚、子供の有無
働いている業界の今後の動向
などはリスク許容度を決める際には考慮すべきです。
リスク許容度の一案として、
【100-自分の年齢】をリスク資産に当てるというものがあります。
30歳の場合は、100-30=70。
資産の70%をリスク資産にすると言った具合です。
FPが実践するリスク許容度を考慮した資産形成
私の場合は資産の80%程度をリスク資産に当てています。
私は30代であり、上記で紹介したものよりもリスク許容度が高くなっています。
私がリスクを取っている理由は3つあります。
①共働きで働いている業界が比較的安定
②地方在住、実家が近い
③リスクを取らないと資産が増えない
①私の本職はPTであり、医療業界に身を置いています。
医療業界は給与は上がりづらいですが、急なリストラなどは他の業界に比べ少ないです。
②実家が近いため、いざとなれば実家に住むことで居住費用を減らすことができます。
③リスク資産を増やさないと資産は増えません。
私が実践している資産形成の大部分はインデックスファンドを用いた株式投資です。
インデックス投資の運用利回りは約3-5%です。
3-5%の運用利回りで資産を増やすとなると、資産の元本を大きくする必要があります。
100万円の元本の運用利益は3-5万円です。
1000万円の元本の運用利益は30-50万円です。
このようにリスク資産の元本を大きくすることで資産形成の速度が上がります。
ただし、闇雲にリスクを上げてしまうと、長期投資の達成が困難となります。
よって、生活防衛資金を大目に確保し、自分に対して不要な支出を避けることを合わせて実施することが必要になります。
まとめ
リスク許容度は個人によって異なります。
個人の状況にあったリスクを決めて、資産形成に望むことが重要です。
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