おはようございます。
最近、様々なメディアで貯金から投資へという言葉を聞く機会が増えました。
なぜこの言葉を聞く機会が増えたのか?
私たち自陣の身の回りで何が起こっているのかについて、考えていきます。
結論として、賃金が下がり、物価が上がるという現象が起こっています。
この状況では、貯金だけでは対応できないので、各自投資で資産形成をして備えることが必要。
よって、貯金から投資はという言葉につながっていると考えます。
日本の賃金はほぼ横ばい
以下の図は日本を含めた先進国の賃金の推移を表しています。
データ出典:OECD Data「Average wages」
この図を見てわかるように、日本の賃金はほぼ横バイです。
一方、アメリカをはじめとした各国は賃金の上昇を認めています。
これらのことから、日本は相対的に貧しくなっていることがわかります。
日本への観光客が増えているのは、日本の魅力が増えたわけではなく、物価が安く、世界的にみると訪れやすい国になったということに起因しています。
物価が上がっている
賃金は下がっていても、物価も下がっていれば生活に影響がないと考える方も少なくないと思います。
しかし、現実には物価は上昇しています。
近いところで言うと、マクドナルドのハンバーガーは10年間で約2.5倍、ディズニーランドのチケットは10年間で約2000円値上げしています。
私の学生時代にはマックのハンバーガーは60-80円でしたが、今は150-170円です。
このように、物価が上昇することで、お金の価値が下がることをインフレーションと言います。
日本は長らくデフレーション(物価が安くなり、お金の価値が上がる)と言われてきました。
しかし、身の回りをみると、インフレーションの影響は確実に出ています。
加えて、日本は食料やエネルギーを輸入で賄っています。
輸入は外国から日本にものを取り入れることです。
つまり、外国の物価が高くなれば、必然的に仕入れも高くなります。
賃金が上がれば、物価も上がると言うのは自然な状況です。
よって、世界的に賃金が上がれば、輸入するものの値段も高くなり、今後も物価高が継続する可能性は高いと考えます。
貯金から投資への資産形成は早めに開始することが重要
今後も物価が上がり続け、賃金が横バイであるなら、生活費を含めた、日々の支出が増え続けます。
つまり、より資産形成がしづらくなる状況になることが考えられます。
よって、早い段階から資産形成を始めることが重要になります。
2024年からNISA制度が大きく変更されます。
政府としても、個人での資産形成を推奨しています。
前回の記事で、各資産クラスで最も価値が上がりやすいのは株式であることをお伝えしました。
貯金は大手銀行に預けても、金利は約0.0001%であり、減らない代わりに増えません。
株式投資は減る可能性はありますが、運用利回りは平均して約3-5%と言われています。
投資は時間をかけることで、収益がプラス域に収束していくことが過去のデータで明らかになっています。
よって、このままジリ貧で、対応困難になるよりも前に、貯金から投資へと舵を切ることが重要であると考えます。
まとめ
①日本の賃金は下がっている
②物価は上昇傾向である
③貯金から投資への移行は必須の時代になってきている