株式投資では長期投資の有効性が明らかになっています。
株式投資では年齢の増加に伴い株式の比率を下げ、債権の比率を上げることが一般的に良いとされています。
しかし、この考えには賛否両論あります。
今回は長期投資における株式の比率について検討していきます。
結論として
株式の比率はなるべく維持し、リスク管理には二世代運用や不動産への分散が有効と考えます。
長期投資で株式比率を下げるべき理由
年齢の増加に伴い株式の比率を下げるべき理由は
株式の大きな変動リスクを減らすためです。
株式投資はインデックス投資など分散された投資対象であっても年間±30-50%程度の価値の変動が起きる可能性があると言われています。
若ければ給与などの収入で補えますが
高齢になると収入が減ることが一般的であり、
株式の変動を補えきれない可能性があります。
このことから年齢の増加に伴い株式の比率を下げ、
株式よりも変動の少ない債権の比率を上げることが
一般的には推奨されています。
各資産クラスの成長性
過去のデータで株式や債権、現金、金などの各資産クラスの成長性を示した図が以下になります。
出所 株式投資の未来 ジェレミーシーゲル
長期投資における成長性は株式が圧倒的であることがわかります。
この図を見ると株式の比率はなるべく下げずに
できるだけ長く保有することが資産形成には重要と言えそうです。
二世代運用
経済評論家の山崎元さんは二世代運用を勧めています。
二世代運用は子供がいる場合、年齢に伴って株式の比率は下げずに子供世代を含めた長期投資を行うことです。
親世代と子世代を含めると投資期間が倍以上となり
より長期投資が可能となります。
子供とお金の価値観や情報の共有が必要になりますがとても有効な対策と考えます。
私の考えと実践方法
株式を長期保有することは資産形成には有効であるため株式比率はなるべく維持したいところです。
二世代、三世代と長期投資ができれば株式の比率を高めに維持しても良いと考えます。
変動リスクが受け入れられない場合は
株式と債権のリバランスではなく、
不動産などの株式や債権とは異なる値動きや特徴の資産クラスに分散することが一案と考えます。
加えて、不動産で賃貸などが可能であれば年金に加えた収入源にもなるため、年齢の増加に伴う相性としては株式よりも高いと考えます。
私は子供とお金の価値観が大きく違わなければ二世代運用をすることが有効と考えます。
株式投資は投資期間が最も成果に影響すると考えているためです。
ただし、お金の価値観が子供と大きく異なる場合は
不動産などの現物資産に分散しようと考えています。
子供のお金の価値観は親世代とは大きく異なると思いますが、今後も日本ではお金に対する知識の必要性は増すことが考えられます。
私と私の親世代はお金に対する価値観や姿勢が全く異なり、二世代運用を提案してみましたが断られました。
子供が小さい時から資産形成の結果や方法を共有し金融教育を取り入れていくことが二世代運用の実現につながると考えます。
まとめ
長期投資における株式の成長性は他の資産クラスよりも高いですが、資産価値の変動幅が大きいです。
株式比率を長期間維持するには二世代運用が一案となります。
二世代運用が難しい場合は、株式から債券よりも
株式から不動産などの実物資産への分散も一案です。
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※個人的な投資についての記事で推奨ではありません。
※投資判断はご自身で行ってください。