資産運用の方法としてレバレッジという方法があります。
この方法は賛否両論あります。
数年前にレバナスという言葉が流行りました。
レバナスはレバレッジをかけたNASDAQ100です。
レバレッジは借り入れを利用して、リターンを高める効果が期待できます。
今回はレバレッジと株式投資の関連性について検討していきます。
結論として
株式でのレバレッジはリスクが更に高まるため万人向けの方法ではないと考えます。
レバレッジと株式投資の関係性
レバレッジを効かせることで大きなリターンが狙える反面、大損するリスクも増えます。
以下はNASDAQのレバレッジの有無による差になります。
出所 マネックス証券 投資信託ファンド比較
レバレッジをかけるとプラス、マイナス共に変動幅が大きくなることがわかります。
株式投資は元本の大きさが重要であり、
レバレッジは元本を大きくする手段の1つではあります。
しかし、リスクが高まり過ぎる危険性があるため、
万人向けではないと考えます。
株先投資はリスクの高い資産クラス
株式投資は預金や債券に比べてリスクの高い資産クラスです。
出所
リスクとは資産価値の変動幅です。
リスクとリターンは表裏一体であり
リターンが高い資産はリスクが高まり
リターンが低い資産はリスクが低くなります。
以下はGPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)が
提示している各資産クラスのリスクとリターンです。
出所
上記は日本株での変動です。
外国株は日本株よりもリスク、リターン共に高いことが示されており、±50%程度の変動が予測されています。
上記で挙げたレバナスはNASDAQ100に2倍のレバレッジをかけた商品のため変動幅は±100%となります。
リスクの高い資産にレバレッジをかけることでよりリスクが高まることは明らかです。
世界一の投資家と呼ばれるウォーレンバフェット氏はレバレッジに対しては否定的であり
短期間に急いで金持ちになろうとしてはいけない
と述べています。
Psychology of Moneyで
ウォーレンバフェット氏の純資産の95%は65歳以降に得られたものであることが紹介されています。
株式投資を成功させる鍵は長期投資における複利が大きく関係します。
レバレッジは長期投資と相性が悪い
レバレッジをかけた商品を長期投資すれば問題ないのではないか?
と思う方もいるかもしれません。
しかし、レバレッジと長期投資は相性が悪いとされています。
その理由は2つあります。
①上下への変動で減価する
②レバレッジ型商品はコストが高い
レバレッジ型商品は対象の指数の倍の値動きになるように売却と購入のリバランスを常に行っています。
そのため、株価の上下動での変動でパフォーマンスが下がる結果、減価するようになります。
以下のブログがレバレッジについてわかりやすい解説があり、とても勉強になります。
加えて、レバレッジ型の商品の維持コストは通常のインデックス型商品に比べて高いです。
維持コストは確実なマイナスのため、長期投資になるほど維持コストの高さは不利になります。
私の考えと実践方法
株式はリスクの高い資産クラスであるため、レバレッジは適さないと考えます。
レバレッジをかけるよりも時間をかけることが最適であると考えます。
時間をかけるほど複利や平均回帰性が強まり、
株式投資における変動幅はプラス域に収束していくことが過去のデータでわかっています。
出所
元本を大きくするにはレバレッジではなく
収入の増加や支出の低下で対応するのが万人向けの方法であると考えます。
私は株式投資ではレバレッジをかけた商品は一切保有していません。
ただし、株式投資のリターンをできるだけ高めたいという希望はあるため、投資元本を大きくする努力をしています。
そのため、無理のない範囲での支出の低下と副業による収入の増加に取り組んでいます。
まとめ
レバレッジは投資元本を大きくする方法だはありますがリスクが高くなります。
株式はリスクの高い資産クラスであるため、レバレッジをかけると更なるリスク増加が生じるため万人向けの方法ではないと考えます。
加えて、レバレッジは長期投資と相性が悪い点は意識すべきことです。
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※個人的な投資についての記事で推奨ではありません。
※投資判断はご自身で行ってください。