先日、楽天証券の iDeCoに楽天オールカントリーと楽天S&P500が追加されることを紹介しました。
この追加からも全世界株式と米国株式への投資に対する注目度が高いことがわかります。
では、全世界株式と米国株式のどちらが良いか?
この話題は様々なメディアでよくされています。
直近10年では全米株式に軍配が上がります。
しかし、全世界株式と米国株式の値動きは非常に似ています。
今回は全世界株式と米国株式の比較と特徴について検討していきます。
結論として
全世界株式の約60%は米国株式であり、値動きは類似します。
リスクとリターンをどう捉えるかで好みが異なります。
世界株式VS米国株式
出所 マネックス証券 投資信託 ファンド比較
全世界株式はオルカン、全米株式はeMAXISSlim S&P500で比較しています。
直近では米国株式の運用成績が全世界株式を上回っています。
しかし、上記チャートをみると値動きが似ていることがわかります。
全世界株式の半分は米国株
全世界株式と米国株式の値動きのチャートが類似する理由は全世界株式の約60%が米国株で占められているからです。
出所https://info.monex.co.jp/fund/guide/allcountry-beginner.html?rwd=y
つまり、全世界株式に広く分散されていても米国が不景気となり株価が下落すれば、世界株式も共に下落する可能性が高いと言えます。
分散から考えるリスクとリターン
株式投資の普遍的な原則としてリターンとリスクは連動することが挙げられます。
リスクが上がればリターンが上がり、
リスクが下がればリターンが下がる
ことが多いです。
今後数十年に渡り米国が世界経済の主流となる可能性が高い印象があります。
しかし、現在の日本のような状況(失われた30年)になる可能性も0とは言えません。
リターンを上げるには集中投資が有効ですが、
その分リスクは上がります。
リスクを下げるには分散投資が有効ですが
その分リターンは下がります。
米国株にするか全世界株にするかはあなたのリスクとリターンの関係から考えるしかありません。
私の場合
リターンは上げたい、しかしリスクは下げたい
と矛盾した意見を持っています。
よって、世界株式と米国株式の両方を保有しています。
加えて、分散投資は継続しつつ、リターンを上げるために株式比率を上げるというリスクの取り方をしています。
個別株など集中投資のリスクは私のリスク許容度を超えますが、株式比率を上げるリスクはリスク許容範囲内です。
あなたに合ったリスクの取り方からリターンを考えることが重要と考えます。
まとめ
全世界株式と米国株式のリターンと類似点について考えました。
全世界株式と米国株式の最大の違いは分散の有無です。
分散か集中かを判断するにはリスクとリターンの関係を考えることが重要であり、あなたに合ったリスクを取ることが大切と考えます。
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