長期投資に適した投資先として全世界株式とS&P500に人気があります。
長期投資の王道は全世界株式だと思いますが、
近年の米国の好成績をみるとS&P500も捨て難いですね。
S&P500を選ぶことで世界中に分散できると言う考え方があります。
今回はS&P500で本当に世界分散投資が可能かについて検討していきます。
結論として
S&P500の売上金の約4割は米国外ですが、厳密には世界分散投資とは言えません。
S&P500で世界分散投資が可能?
S&P500は米国企業で占められた指数ですが、
S&P500の企業の大半はグローバル企業です。
S&P500における米国外の売上高は約40%程度になっています。
出所
https://www.daiwa-am.co.jp/jp-post_jp-bank/pdf/ML_S&P500.pdf
このことから、世界各地で売上があることからS&P500で世界分散投資になると言う考え方です。
日本においても
AppleのiPhoneやApple Watch、
MicrosoftのOfficeやWindowsなどは身近なものです。
S&P500と全世界株式(オルカン)の運用成績
近年の運用成績では世界株式よりもS&P500の方が良好です。
出所 マネックス証券
S&P500が世界中で活躍する企業であっても
全てをカバーしているわけではなく、効率よく世界中で売上を上げています。
一方、全世界株式は良くも悪くも世界中に分散されているため、効率性はS&P500と比べると低くなっている可能性があります。
ただし、全世界株式の60%は米国株であるため、
値動きは類似しています。
世界分散投資をしていても米国の株価低下は全世界株式への影響も大きくなります。
私の考えと実践方法
S&P500の企業が世界中で活躍する企業であっても
米国一国に偏るのは集中投資に近いと考えます。
長期投資視点では米国の一国だけでなく、
他の国にも分散する方が様々なリスクを下げられると考えます。
しかし、分散をし過ぎるとリターンが下がると言う懸念もあります。
S&P500は世界分散投資ではないため、
投資する側のリスクとリターンを考慮して、全世界株式とS&P500を選ぶべきと考えます。
リスク重視であれば全世界株式、
リターン重視であればS&P500
とも置き換えられます。
世界最大級の資産運用会社のバンガードは今後10年は米国株よりも世界株の方が運用成績が良くなると予想しています。
出所
米国は近年好調ですが、今後どうなるかは誰にもわかりません。
私の場合は
米国の成長に期待しているため、全世界株式とS&P500の両方の株式を保有しています。
全世界株式とS&P500が重複していることは承知の上で両方保有しています。
まとめ
S&P500のグローバル企業は世界中で売り上げを出していますが世界分散投資とは言えません。
リスクとリターンを考慮して、世界株式かS&P500を選択することが重要です。
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※個人的な投資についての記事で推奨ではありません。
※投資判断はご自身で行ってください。