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20代から学ぶ節約と投資の資産形成入門

個別株vsインデックス投資:長期投資で勝つための現実と選び方

長期投資は資産形成の基本ですが、「個別株」と「インデックス投資」ではリスクとリターンの性質が異なります。

 

実際の時価総額ランキングの変化をもとに、個別株の難しさとインデックス投資の有効性を分かりやすく解説します。

 

 

結論として

個別株の長期投資は難易度が高く、インデックス投資は勝率が高い有効な方法と考えます。

 

時価総額ランキングから見る個別株投資の難しさ

 

長期投資では「企業の成長に賭ける」ことになりますが、どの企業が長く勝ち続けるかを見極めるのは非常に難しいです。

 

たとえば、1995年〜2015年の世界時価総額ランキング上位10社には、ゼネラル・エレクトリックやエクソンモービルといった企業が並んでいました。

 

しかし2024年になると、上位はApple、Microsoft、NVIDIA、Amazonなど、顔ぶれが一新しています。

 

以下が1995年から2015年までの時価総額ランキング上位10企業です。

 

出所

https://www8.cao.go.jp/cstp/tyousakai/kihon6/6kai/sanko3-6.pdf

 

 

2024年の時価総額ランキングは以下になります。

 

出所 

https://journal.startup-db.com/articles/journal-startup-db-com-articles-marketcap-global-2024

 

この20-30年でトップに残っているのはMicrosoftのみです。

 

つまり、過去の優良企業が今もトップである保証はなく、「長期で勝ち続ける企業を選ぶ」ことがいかに難しいかがわかります。

 

個別株は銘柄が倒産すれば価値がゼロになります。

 

一方で、インデックス投資では、成長する企業が自動的に入れ替わる仕組みがあるため、時代の変化に対応できる点が大きな強みです。

 

 

リターンとリスクの比較:集中投資vs分散投資

 

Microsoftの株価は、1995年の約4.4ドルから2024年には約424ドルへと約96倍に上昇しました。

 

一方、S&P500は同期間に約495ポイントから5243ポイントへ、約10.6倍となっています。

 

この結果から、個別株で成功すれば非常に大きなリターンを得られることがわかります。

 

ただし、それは“選んだ企業が長期的に成長し続けた場合のみ”です。

 

リスク面を見てみると、S&P500はITバブルで約46%、リーマンショックで約53%の下落を経験しました。

 

MicrosoftもITバブルで約56%、リーマンショックで約44%下落しています。

 

つまり、優れた企業やインデックスでも、長期投資の中では資産が一時的に半分になるほどの暴落を避けることはできません。

 

大切なのは「暴落を前提に投資を続ける覚悟」と「リスクを分散する仕組み」を持つことです。

 

 

インデックス投資の有効性

 

私は30代で、投資期間は30年以上を想定しています。

 

長期で見れば暴落の局面は必ず訪れます。

 

その中で「どの企業が30年後も勝ち続けるか」を当て続けるのは現実的ではありません。

 

そのため私は、個別株ではなく「全世界株式インデックスファンド」を中心に長期投資を行っています。

 

全世界株式であれば、国や企業の成長に合わせて自動的に組入銘柄が入れ替わり、世界経済の成長全体に乗ることができます。

 

インデックス投資は短期的な値動きに一喜一憂せず、時間を味方に資産を増やす方法です。

 

特に初心者にとっては、企業分析やタイミングを気にせず継続できるため、長期投資の第一歩として最適な選択といえるでしょう。

 

 

まとめ

 

 

  • 過去30年で時価総額上位の企業はほとんど入れ替わった。
  • 個別株は当たれば大きいが、選定の難易度が非常に高い。
  • 分散が効くインデックス投資で、長期的な資産形成を目指すのがおすすめ。

 

 

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※個人的な投資についての記事で推奨ではありません。

※投資判断はご自身で行ってください。