新•臆病者のための株入門は2006年に出版された臆病者のための株入門に新NISAの利用法が追加された書籍です。
旧版は20年近く前に出版されましたが、新版を読むと、改めて旧版の本の正しさがわかります。
旧版の方法をその通りに行った方は資産形成が成功しています。
新版はある意味旧版の答え合わせです。
今回は新版で追加された項目に加え、改めて押さえておくべきと感じたことを紹介します。
資産形成は新NISAを最優先
著者は株式による資産形成は新NISAを最優先すべきと述べています。
その理由は新NISAは運用利益や配当が非課税になるためです。
例えば、毎月5万円を30年間積立投資をすると新NISAの上限額である1800万円になります。
期待リターン4%で運用できたと仮定すると
30年後には約3478万円になります。
課税口座では売却時に約20%の税金がかかり、695万円を支払う必要があります。
一方、新NISAではこの税金が0になります。
この差はとてつもなく大きいですね。
これらのことから余剰資金は全て新NISAで運用することが重要も述べています。
新NISAの投資候補は4つ
著者はインデックス投資を推奨しています。
過去の研究からインデックス投資の合理性や再現性の高さ、タイパ(タイムパフォーマンス)の良さが推奨の決め手となっています。
著者が新NISAの投資候補を4つ紹介しています。
①eMAXIS Slim全世界株式
②eMAXIS Slim全世界株式(除く日本)
③S&P500
④NASDAQ100
著者は旧版から全世界株式を推奨しており、新版になってもその考えに大きな変化はありません。
S&P500は全世界株の代替えになり得ると著者は述べています。
投資の神様であるウォーレン•バフェットがS&P500のインデックスファンドを推奨していることは有名な話です。
今後もハイテク銘柄が世界を変え続けると考えるならNASDAQ100も有力な候補と述べています。
日本円のみはリスクが高い
旧版よりリスク資産は外貨建て(ドル)資産を推奨しています。
これは為替によるリスクであり、通貨の分散になります。
旧版が出版された2006年と新版が出版された2024年のドル円の為替は以下になります。
出所 Googleファイナンス
2006年は1ドル115-120円、2024年は1ドル150-155円程度となっています。
この20年間で円安が進行し、
ドル建て資産を所有している方は資産が増え
円建て資産のみの方は資産が減っていることがわかります。
将来的な為替の変動は読めませんが、
大半の方は日本に住み、日本円で給与をもらい、日本円を消費しています。
つまり、日本円に偏った資産配分になりやすいです。
そのため、普段使うお金以外はドル建て資産で所有することが有効です。
私の考えと実践方法
著者の考え方は大半の方にとって資産運用の最適解であり、個人的にも納得しています。
新NISAを全世界株式や米国株式で使い切り、長期間運用することがシンプルで効果的な方法です。
この方法で大半の方にとっての資産運用は完結します。
私個人としても出来るだけ早く新NISAを使い切ること、資産運用は外貨建て資産をメインとしています。
あとは長期間ほったらかしで運用して、お金が必要な時に、必要な分だけ換金する予定です。
まとめ
株式投資による資産形成は新NISAで全世界株式や米国株式を長期間運用することが最適解です。
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※個人的な投資についての記事で推奨ではありません。
※投資判断はご自身で行ってください。