住宅を購入する際に多くの方が住宅ローンを利用します。
住宅は人生で最大の買物であり、住宅ローンは資産形成に密接に関与しています。
住宅ローンは繰上げ返済で早く返済した方が良いという意見とできるだけ長く利用すべきとという真逆の意見があります。
何故このような意見の違いが生じるかご存知ですか?
この意見の違いは個人の資産形成における資産配分から生じています。
期待リターンが高い資産配分の方は住宅ローンは長く借りた方が良いという傾向があります。
一方、期待リターンが低い資産配分の方は住宅ローンは早く返済した方が良いという傾向があります。
今回は住宅ローンの利点と欠点を紹介し、あなたに合った住宅ローンとの付き合い方を検討します。
結論として
あなたの資産配分から、期待リターンと住宅ローン金利を比較して返済方法を検討することが重要です。
住宅ローン繰上返済の利点
住宅ローンの繰上げ返済の最大の利点は返済金額が減ることです。
例えば
借入金額が3000万円、返済金利が1%の場合
1年間で30万円の利子を支払わなければなりません。
一方、繰上げ返済して、借入金額が2000万円になれば利子は20万円に減ります。
早期の返済で返済金額を減らす効果が得られます。
住宅ローン繰上返済の欠点
住宅ローンの繰上げ返済の最大の欠点は手持ち資金が減ることです。
手持ち資金があれば、様々なお金の使い方が選択できます。
例えば、住宅ローン返済よりも期待リターンの高い資産運用を選択することもできます。
広範囲に分散されたインデックス投資であれば期待リターンは4-5%程度と言われています。
住宅ローン以外の資産形成の方法では大半の場合、銀行はお金を貸してくれません。
私の考えと実践方法
私は住宅ローンは利用していませんが、利用する場合は繰上げ返済はしないと思います。
その理由は、私の資産配分は住宅ローンの返済金利以上の期待リターンとなっているためです。
住宅ローンはできるだけ長く借りて、手持ち資金を温存し、住宅ローンの返済以上の期待リターンを得ることを優先します。
一方、資産配分の大半が預金という方は繰上げ返済が魅力的かもしれません。
預金の金利は住宅ローンの返済金利よりも低いことが少なくないためです。
住宅ローンとの付き合い方はあなたの資産配分により異なります。
住宅ローン以上の金利となるリスク資産の配分が高ければできるだけ長く借りることが有利になります。
一方、住宅ローン以下の金利となる無リスク資産の配分が高ければできるだけ早く返すことが有利になります。
両者共に利点と欠点があるため、あなたに合った方法を選択することが重要です。
まとめ
住宅ローンの繰上げ返済には利点と欠点があります。
リスク資産が多ければ繰上げ返済は不利、無リスク資産が多ければ繰上げ返済は有利になると考えます。
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※個人的な投資についての記事で推奨ではありません。
※投資判断はご自身で行ってください。