Kindle Unlimitedに山崎元さんのベストセラーの改訂版である超改訂版 難しいことはわかりませんが、お金の増やし方を教えて下さい!が追加されていました。
改訂前の本は山崎元さんの書籍で最も売れたベストセラーであり、読んだことがある方も少なくないと思います。
改訂版として出されてこの本では新NISAや投資信託などの変化に対応した内容が追加されていました。
今回はこの本の概要と改訂された箇所について紹介します。
本の概要
お金の増やし方から守り方まで資産形成の基本がわかりやすく網羅されています。
特にがんになった著者ががん保険をはじめとした保険は不要と述べている点はとても参考になります。
お金の増やし方としては、インデックス投資を推奨しています。
その他のお金の増やし方として、不動産投資や外貨預金、宝くじなどのデメリットについて言及されており、推奨されない理由を知ることができます。
また、NISAやiDeCoについても記載されており、株式投資における資産形成のお得な器であることを知ることができます。
山崎元さんとしてはNISAよりiDeCoを優先した方が良いと述べています。
投資方法がよりシンプルに
改訂前は国内株式の投資信託(TOPIX)と外国株式の投資信託(ニッセイ外国株式)を半分ずつ買うことを推奨していました。
改訂版では、全世界株式の投資信託(オルカン)を推奨しています。
オルカンは低コストで世界中に分散投資ができます。
そのため、国内外の株式を組み合わせることと同様の効果を得ることができます。
加えて、投資商品が1つになるため、シンプルな管理が可能になります。
今から株式投資を始めるのであれば、オルカン一本だけで良いと思います。
S&P500よりもオルカンが推奨される理由
インデックス投資の王道商品として
オルカンと米国株(S&P500)があります。
運用成績の差は以下になります。
出所 マネックス証券
S&P500は米国企業で構成されており、
米国企業の高成長の影響を受けてオルカンよりも良好な運用成績となっています。
運用成績だけをみるとオルカンよりもS&P500が良いと言えそうですが、そう単純でもありません。
著者はS&P500よりもオルカンを推奨する理由を2つ述べています。
①今後も米国の好調が続くかは不明
②S&P500は米国への集中投資になる
以下は世界の企業の時価総額ランキングです。
出所 山崎元 超改訂版 難しいことはわかりませんが、お金の増やし方を教えて下さい!
以前は日本企業が大半を占めていましたが、現在は米国企業が大半を占めています。
これだけの栄枯盛衰があるため、今後も米国一強が続くかは不明です。
米国だけでなく、世界中に分散しておいた方が良いと著者は述べています。
加えて、オルカンの半分以上は米国株で構成されているため、米国の成長を享受することができます。
これらのことからS&P500よりもオルカンが良いと述べています。
私の考えと実践方法
改訂版を読むことで、最新の情報を踏まえた資産形成の最善の方法を学ぶことができます。
私は改訂前の本を読み、株式投資を始めたため、旧NISA口座にはTOPIXとニッセイ外国株式を今でも所有しています。
新NISA口座ではオルカンやS&P500を購入しています。
個人的にもオルカンが最善だと思いますが、
リスクとリターンの面からS&P500も捨てがたいと考えています。
リスクを取らないとリターンが増えないことは事実だからです。
大金持ちであれば、間違いなくオルカン一択です。
しかし、お金が少ない内はリターンを優先して分散ではなく、集中投資としてS&P500という選択もありと考えています。
まとめ
超改訂版 難しいことはわかりませんが、お金の増やし方を教えて下さい!で最新の資産形成の方法を学ぶことができます。
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※個人的な投資についての記事で推奨ではありません。
※投資判断はご自身で行ってください。