近年、投資信託の低コスト化や新NISAやiDeCoの制度改善など日本における株式投資の環境は劇的に良くなっています。
しかし、肝心の投資する元本が貯めづらくなっています。
インフレによる物価高、賃金の停滞が主な原因です。
今回は投資する元本が貯めづらくなっている理由とそれでもできるだけ早く株式による資産形成を始めた方が良い理由について検討していきます。
結論として
投資元本が貯めづらい状況は続く可能性が高いため、節約や副業などに取り組みつつ、なるべく早く資産形成を始めることが重要です。
実質賃金とインフレ
様々な物の値段が上がり、物価高を感じる方は多いと思います。
物価を確認する指標として消費者物価指数が挙げられます。
また、消費者物価指数を加味した賃金を実質賃金といいます。
以下は消費者物価指数と実質賃金の推移を示しています。
出所
https://www.dlri.co.jp/report/macro/253378.html
過去30年間の実質賃金をみると前年度比でマイナスになる年の方が多くなっています。
出所
https://www.jil.go.jp/kokunai/blt/backnumber/2024/04/kokunai_01.html
このことから、日本では賃金が大きく上がらずに
物価は徐々に上がっていることから投資元本を作りづらい状況であることがわかります。
投資元本を作るための方法
投資元本を作るには
収入を上げる、支出を下がる
のどちらかが必要になります。
日本では賃金の大幅な上昇が期待しづらいですが、
副業や兼業が認められつつあり、
副鏡や兼業で収入を上げられる可能性があります。
ただし、リクルートによる副業の調査報告によると
副業が禁止されている企業が41.7%あります。
出所
https://www.r-agent.com/data/survey/secondjob/
政府が推進していても定着は仕切っていないという状況です。
収入が上げづらいとなると、支出を減らすことが対策になります。
インフレによる物価高が生じているため
変動費は下げづらいため、固定費や大きな支出を減らすことを対象にすることが有効と考えます。
保険やスマホ料金、各種サブスクなどの固定費の見直しを数年していない方は見直しをすることで支出を下げられる可能性があります。
自動車や家の購入など大きな支出は今まで以上に検討することが必要と考えます。
投資はできるだけ長くすると有利
投資期間が長くなるほど、複利が働きます。
複利は元本に利益を含めて再投資することです。
複利の有無で将来的な資産形成に大きな差がつきます。
出所
ジョン•C•ボーグル
インデックス投資は勝者のゲーム
複利を活かすには
投資期間を長くすることが重要です。
投資期間を長くするためには
なるべく早く資産運用を始める必要があります。
私の考えと実践方法
投資元本を貯めづらい状況ですが、
この状況が他力本願で変わる可能性は低いと考えます。
そのため、節約や副業(可能な方のみ)など
自助努力が必要になります。
株式など資本主義における資産形成の大半はお金持ちに有利なゲームです。
近年、経済格差が広がっているという報道も散見されます。
コロナ禍でも株式などの資産形成をしていた方は資産を大きく増やし、
していなかった方は円安やインフレにより資産を減らしているという実際もありました。
これらのことからも
投資環境はよくなっているため、
自助努力をして投資元本を作り、資産形成をなるべく早く開始することが重要と考えます。
私の場合、節約に主に取り組んでいます。
保険の見直しや大きな支出を避けることは意識的に行っています。
また、所有にコストがかかる物はできるだけ減らすようにもしています。
節約がメインですが、それだけでも投資元本を少しずつ作ることはできています。
まとめ
投資環境が整っても投資元本は作りづらい状況です。
投資元本を作るには節約や副業が必要になります。
なるべく早くから資産形成を始めることで複利を活かすことができ、有利になります
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※個人的な投資についての記事で推奨ではありません。
※投資判断はご自身で行ってください。