株式投資の期間が長くなると含み益が増していきます。
含み益は買った時よりも株価が上昇し、売却すれば利益が出る状態です。
含み益や含み損は実現していない仮の損益のため無意味と言う方もいますが、長期投資には大きな意味を持つと考えています。
含み益が増えれば、多少の暴落では動じなくなるからです。
今回は含み益と含み損と長期投資について検討します。
結論として
含み益、含み損の決定権を持っていることは長期投資には有利であり、含み益は暴落耐性を上げる可能性があります。
含み益、含み損とは
買った時よりも株価が上がり、売却すれば利益が出る状況が含み益です。
一方、買った時よりも株価が下がり、売却すれば損失が出る状況が含み損です。
含み益、含み損はあくまで仮の状況であり、
売却するまでは確定しません。
含み益による暴落耐性向上
直近10年間で株価は大きく上昇しています。
以下は米国ETFの全世界株式(VT)とS&P500(VOO)のチャートになります。
出所 Googleファイナンス
投資期間が長い方は含み益が相当出ていると思います。
含み益が50-100%程度あれば、暴落がきても元本割れを起こさない可能性があります。
過去の暴落を見ると、一時的に株価が30-50%程度下落しています。
人は損失に過剰に反応する心理的な傾向があります。
しかし、元本割れをしなければ損失にはならないため過剰な反応を起こしづらくなり長期投資をしやすくなると考えます。
含み益は長期投資を実践するために有効な要素であると考えます。
利益確定を遅らせられるのは利点
個人投資家の最大の利点は売り買いのタイミングを自由に決められることと言う方もいます。
含み損が出ていても、広範囲に分散されたインデックス投資であれば株価はいずれ回復し、従来よりも高くなる可能性は十分に考えられます。
含み益にしても、売却しなければ利益確定による約20%の税金を払わずに運用を継続できます。
含み益、含み損という仮の状況をあなたの意思次第で決定できるのは株式投資では有利なことです。
私の考えと実践方法
含み益が少ない時にコロナショックを経験し、一部の資産で元本割れをしました。
元本割れをするとこれ以上損失を増やす前に売って、損失を確定したくなる気持ちが生まれるのを実感しました。
一方、2022年の下落相場では含み益が十分あったため、株価の下落に対しても精神的な動揺は一切ありませんでした。
含み益があることで、暴落耐性が上がることを私個人としても経験しています。
含み益や含み損は仮の状況ではありますが、
その状況を自分の意思で決定できるのは長期投資では有利になると考えます。
私の場合
お金が多く必要になる場面が来ない限りは所有している株式を売らずに所有し続ける
予定です。
実際に今まで買って株式は一度も売らずに所有を継続しています。
まとめ
含み益があることで暴落の耐性が上がります。
含み益と含み損の状況を自分の意思で決定できるのは株式投資では有利なことであり、有効に活用すべきです。
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※個人的な投資についての記事で推奨ではありません。
※投資判断はご自身で行ってください。