日本の企業の約55-70%程の賃金は年功序列性を採用しているという複数の調査結果があります。
年齢を重ねるに伴い給与収入が上がる方が少なくないということです。
しかし、日本の平均的な賃金はほぼ横ばいであり、物価は上がっており、物価変動を加味した実質賃金は下がっているというのが現実です。
よって、収入が上がっても、収入に合わせて支出を増やすと家計が苦しくなってしまう可能性が考えられます。
今回は家計管理の基礎として、支出の範囲を固定する重要性を紹介します。
結論として
家計管理の基礎として収入に応じて支出を変えるのではなく、あなたの価値観に合わせて支出を決定(固定)することが重要です。
日本の年功序列制と物価変動の現状
日本の企業の大半は年功序列制を採用しており、勤続年数が増えるほど給与は上がりやすい傾向があります。
出所
https://www.jil.go.jp/kokunai/statistics/timeseries/html/g0405.html
しかし、物価変動を加味した実質賃金は低下傾向にあります。
出所
つまり、賃金の上昇率よりも物価の上昇率が上回っているということです。
日本は長らくデフレでしたが、ここ数年でインフレ傾向に変わってきていることは意識すべきことです。
世界的にはデフレよりもインフレの方が一般的であり、今後もインフレが続く可能性は十分考えられます。
パーキンソンの法則
パーキンソンの法則をご存知ですか?
パーキンソンの法則は
人は時間やお金に余裕があっても、それらを全て使い果たすように行動を拡大させてしまう
傾向があるというものです。
大半の方で収入上昇に伴い支出を上げてしまう傾向があると言えます。
しかし、賃金上昇率よりも物価上昇率が高い状態で支出を上げてしまうと年々家計が苦しくなっていきます。
よって、支出はある程度固定することが重要になってきます。
支出の決定方法
収入に応じてではなく、あなたの価値観に応じて支出を決めることが重要と考えます。
あなたにとっては大事な支出であっても
他人にとっては不要な支出になるかもしれません。
典型的な例としては趣味での支出です。
あなたにとって優先順位の高い支出は許容し、
それ以外の支出を減らす、維持することで支出はある程度固定できると考えます。
また、不要な固定費を削減することも効果的です。
私の考えと実践方法
私の職場は典型的な年功序列制を採用しており、
残念ながら賃金の上昇率よりも物価上昇率が上回っています。
しかし、自分の価値観に合わせた支出管理を行うことで、約10年程度支出を増やさずに生活できています。
その結果、NISAやiDeCoなど資産運用も可能となっています。
自分にとって価値の高い支出を維持することで現在の価値を維持しつつ、資産運用で将来の様々な出来事に備えられています。
現在と将来の両立が比較的できているのではないかと個人的には思っています。
まとめ
収入に応じて支出が増えやすい傾向があります。
しかし、賃金上昇率よりも物価上昇率が上回っており、家計の管理には注意が必要です。
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※個人的な投資についての記事で推奨ではありません。
※投資判断はご自身で行ってください。