資産運用の定説として、年齢が上がるほどリスク資産の比率を下げることがよく言われます。
退職などで収入が下がり、リスク資産の変動に対する影響が大きくなることが理由として挙げられます。
しかし、インフレや年金を考慮すると無リスク資産だけでは心許ないことも事実です。
年金はインフレに対応する機能があると言われていますが、実際にはインフレに対応できていません。
今回は年金のインフレから受ける影響と年齢を重ねてもリスク資産を保有する必要性検討していきます。
結論として
年金はインフレへの対応は不十分であり、高齢になってもリスク資産を一定程度保有する必要性があります。
年金とインフレ
以下は消費者物価指数と年金の平均支給額の推移です。
出所
消費者物価指数は上がってはいますが、年金の支給額はほぼ横ばいになっていることがわかります。
年金はインフレに対応する設定になっていますが、制度を維持するために他の調整も行われています。
その結果として、インフレに完全に対応はできません。
リスク資産の比率
年金制度が破綻する可能性は低いです。
しかし、インフレが続いた場合、支給額が下がることは十分考えられます。
そのため、年齢を重ねてもインフレ率以上の期待リターンとなるリスク資産を保有することが重要になります。
リスク資産と無リスク資産の基準として
100-年齢
がよく挙げられます。
例えば、70歳で所有する金融資産が1000万円の場合
100-70=30
リスク資産30%(300万円)
無リスク資産70%(700万円)
となります。
年齢を重ね、収入が減ったとしても
最低限、この程度のリスク資産を所有することが必要になると考えます。
私の考えと実践方法
日本の人口減少や少子高齢化を考慮すると
年金の支給額や支給時期の改悪はあり得ると様々なメディアで報道されています。
自助努力としてiDeCoやNISAを利用して、老後に備える必要性が年々高まっている印象があります。
私の場合は
年齢を重ねてもリスク資産の比率は変えない予定です。
リスク資産80%、無リスク資産20%です。
この理由としては
二世代運用を検討しているためです。
加えて、年齢を重ね、認知機能低下を考慮すると
リスカ資産の一部をETFや高配当株など配当が得られる資産へ変更する価値は高いと考えています。
何も考えずに配当として年金の補強ができるためです。
年齢と共にリスク資産の比率を下げる正当性は理解できますが、いくつになったとしてと一定程度はリスク資産を保有する必要性が高いと考えます。
まとめ
年金はインフレへの対応は不十分となる可能性が高いです。
高齢になってもリスク資産を保有する必要性があると考えます。
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※個人的な投資についての記事で推奨ではありません。
※投資判断はご自身で行ってください。