以下の記事で投資信託の平均保有期間が紹介されていました。
積立投資で人気のあるeMAXIS Slim全世界株式やS&P500の具体的な保有期間も示されています。
株式投資の基本として
長期、分散、低コスト、(積立)
が挙げられます。
しかし、長期投資できていないのが現実であることが上記記事からも明らかです。
長期投資ができない理由として心理的な影響が挙げられます。
今回は長期投資の現実と長期投資を実践するために知っておくべき心理的な影響を紹介します。
結論として
長期投資を続けるのは心理的に難しいため、ほったらかし投資などの投資の自動化が一案となります。
長期投資の現実
投資信託の平均保有期間は以下になります。
出所
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOFL161510W4A410C2000000/
近年、保有期間が長くなっている傾向がありますが、依然として3年以下です。
人気のある投資信託も同様に平均保有期間は2年程度となっています。
出所
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOFL161510W4A410C2000000/
長期投資の目安
長期投資として15年程度が1つの目安となります。
過去のデータを見ると
投資期間が長くなるほどリターンがプラス域に収束しやすい傾向があります。
過去のデータでは米国株、日本株で15-20年の投資期間があればどの時期に投資を始めてもリターンはプラスになっています。
出所
穂高唯希 本気でFIREをめざす人のための資産形成入門
長期投資できない心理面の影響
長期投資が有効であることは明らかです。
しかし、長期投資が難しいことも事実です。
長期投資が難しい理由として、心理面の影響があります。
長期投資を妨げる2つの心理的な影響があります。
①現在バイアス
②プロスペクト理論
現在バイアスは
将来の大きな利益よりも目の前の小さな利益を優先してしまう心理的傾向です。
現在バイアスの有名な実験として
マシュマロテストがあります。
マシュマロテストは
今すぐにマシュマロを1つ食べるか
今マシュマロを食べずに、15分我慢するとマシュマロを2個食べれる
どちらを選択するかを実験したものです。
その結果として
被験者の2/3は今すぐにマシュマロを食べる選択をしています。
将来よりも現在を評価しやすい心理的な傾向があります。
プロスペクト理論は
利益よりも損失に過剰に反応するという心理的傾向です。
暴落時に損失の拡大に耐えられずに売ってしまうこともこの心理的傾向が関与していると言われています。
株式投資は元本保証されておらず、株価は上下に大きく変動します。
これらの2つの心理的影響により
株価が上がっても、下がっても売ってしまうため、長期投資が難しくなっている可能性が考えられます。
私の考えと実践方法
現在バイアスとプロスペクト理論からの影響を減らして、長期投資をするには投資自体を自動化することが一案になります。
積立投資であれば、投資金額と投資対象を決めるだけでほったらかし投資が可能です。
投資をほったらかしにすることで
株価を気にする必要はなくなり、プロスペクト理論や現実バイアスの影響は減ります。
私は投資を始めて5年以上経ちます。
ほったらかし投資で投資を開始してから現在まで、
投資信託を保有することができています。
10年以上の長期投資を続けるには自動化することは必須条件と考えます。
まとめ
長期投資は有効な方法ですが、投資信託の保有期間をみると難しいことがわかります。
長期投資を妨げる2つの心理的傾向に対応するには投資行動を自動化するほったらかし投資が有効です。
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※個人的な投資についての記事で推奨ではありません。
※投資判断はご自身で行ってください。