インデックス投資での資産形成は誰でも簡単に少額から開始できる反面、時間がかかります。
インデックス投資では10-20年程で成果を実感できると言う方もいます。
短時間で成果を実感する方法としてはレバレッジや信用取引がよく挙げられます。
これらの方法は借入を利用して、自分の資金以上を運用することです。
上手くいけば短期間で資産を大きく増やすことができる反面、側をすると短期間で大きく資産を減らす可能性もあります。
今回は株先投資での資産形成におけるレバレッジについて検討します。
結論として
株式はリスクの大きい資産クラスであることに加え、レバレッジは長期投資には不向きであり、基本的には不要と考えます。
レバレッジとは
レバレッジはてこを表す英語です。
少ない資金で大きな取引ができるという方法です。
レバナスという言葉をご存知ですか?
数年前に流行った、NASDAQ100の2倍の動きになるように設定された投資信託です。
上昇相場ではレバレッジの恩恵を得られリターンが2倍になります。
一方、下落相場ではレバレッジの効果により、損失が2倍になります。
以下はレバナスの値動きになります。
出所 マネックス証券
株価は最大で半分になる時期があります。
株式は変動が大きい資産クラスですが、
レバレッジを効かせることでさらに変動が大きくなります。
長期投資には不向き
レバレッジを利用した商品は長期投資には不向きと言われています。
その理由は2点あります。
①手数料が高い
②変動相場では誤差が強まる
レバレッジの商品はインデックス型商品と比べると手数料が3-4倍程度高くなっているものが少なくないです。
手数料は確実なマイナスのため、手数料が高いほどリターンは確実に減ります。
また、レバレッジ型投資信託は
対象の指数の騰落率の2倍に計算されており、
日々の値動きの2倍になるように設定されています。
つまり、2日以上離れた日との比較では純粋な2倍にはならない可能性があります。
上昇相場では良いですが、
日々の変動が大きい相場では不利になる傾向が
あると言われています。
以下はS&P500とレバレッジS&P500を比較しています。
出所 マネックス証券
2022-2024年は株価変動が大きかったため、
リターンはレバレッジの効いていない通常のインデックスが上回っています。
世界一の投資家もレバレッジには否定的
世界一の投資家と言われるウォーレン•バフェットはレバレッジには否定的です。
お金持ちになることに急いではいけないと述べています。
また、Psychology of moneyにおいて
株式市場を生き残る為にリターンよりもリスクを重視すべきであり、レバレッジをかけないことが推奨されています。
私の考えと実践方法
私は株式投資ではレバレッジを伴う商品は一切所有していません。
長期投資にはレバレッジが不向きであると考えているためです。
レバレッジをかけるよりも、
時間をかけて投資元本を大きくする
投資期間を長くする
ことが有効と考えています。
リターンが大きくなればリスクも大きくなります。
リスクが過大になると長期投資が難しくなる可能性が考えられます。
よって、大半の方にとっては株式投資におけるレバレッジは向いていないと考えます。
まとめ
レバレッジはリターンとリスクが高くなります。
レバレッジは長期投資には不向きです。
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※個人的な投資についての記事で推奨ではありません。
※投資判断はご自身で行ってください。