先日、職場で株式投資をしている同僚から
少しドルの値段が下がった(為替介入?)ので、ドルを買ったとの話がありました。
ここ数年で円安や株高が進んでいます。
ドル建て資産を所有している方はドル高、株高の恩恵により資産が増えていると思います。
日本で外国株投資をしている方は、ドルを安く購入できることは利点になるため、同僚の発言や行動も理解できます。
しかし、長期投資を前提とした、資産形成では為替や株価を確認しての投資行動には大きな意味がないと考えます。
今回は長期投資にはタイミングを測る必要性が少ない点について検討します。
結論として
投資タイミングを読むことは難しく、長期投資では数%は誤差の範囲なので気にする必要がないです。
投資タイミングは読めない
株式投資というと安く買って、高く売ることができればリターンは良好になります。
しかし、株価は規則性がなくランダムに動くと言われています。
実際には高く買って、安く売ることが頻回に起きているとも言われています。
以下はS&P500の株価と資金流入を示しています。
出所 バートン•マルキール、チャールズ•エリス 投資の大原則
株価が最高値の際に資金流入が最も多くなり
株価が下がった際には資金流入が最も少なくなっています。
つまり、高く買って、安く売っていることになります。
投資のプロでも投資タイミングを上手く読めないことを示しています。
長期投資では数%は誤差の範囲
以下はS&P500の長期でのチャートになります。
出所 Googleファイナンス
上記から過去最大級の暴落と言われるリーマンショック(2008年9月)がどこかわかりますか?
リーマンショックでは約50%株価が下がったと言われています。
長期投資では複利により、年数が経つほど資産価値が上がりやすくなります。
加えて、成長が期待できる企業が多く含まれるインデックスでは企業価値の増加に伴い、株価も上がる可能性が十分に考えられます。
そのため、投資する時点での数%の株価や為替の変動は長期的に見れば誤差の範囲内になる可能性が高いと考えます。
私の考えと実践方法
為替や株価は所有する資産の価値に直結するため、気になるのは当然のことです。
しかし、長期投資前提でみると投資する時点での為替や株価は大きく気にする必要はないと考えます。
為替や株価を読むことはプロでも難しいことであり、兼業のサラリーマン投資家では不可能です。
よって、株価や為替は気にせずに長期投資を続けることが重要と考えます。
株価や為替が高くても、安くても投資を継続することで良くも悪くも平均化していきます。
株価の成果は投資タイミングよりも投資配分に大きな影響を受けると言われています。
以下は各資産クラスの長期的な価値の推移を示しています。
出所
株式投資の未来 ジェレミーシーゲル
投資タイミングを読むよりも、資産配分として株式の比率を上げることが重要と考えます。
私の場合
余剰資金が多くあれば一括投資をして機会損失を防ぎ、通常時は給与から積立投資をしています。
株価が下がった時に買えれば良いですが
難しいことも理解しているため、機会損失を防ぐことことを意識しています。
特に、ここ数年で日本でもインフレが生じており、
金利の低い預金では相対的に資産価値が下がってしまいます。
日々の為替や株価の変動は気にせずに、新NISAを利用して積立投資による資産形成を長期的に行うことが重要です。
まとめ
投資タイミングを読むことは難しく、長期的に見れば日々の数%の変動は誤差となります。
誤差は気にせずに株式比率をリスク許容度内で上げて、長期投資することが重要です。
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※個人的な投資についての記事で推奨ではありません。
※投資判断はご自身で行ってください。