低コストで分散された投資信託だとeMAXIS Slimや楽天プラスシリーズが有力な選択肢となります。
しかし、これらのシリーズにはさまざまな商品がありどれを選んで良いかわからないという悩みもあると思います。
今回はeMAXIS Slimシリーズの相関係数から
有効な分散投資方法について検討してみます。
結論として
資産を分散する場合はeMAXISシリーズ+αを検討することが必要です。
eMAXIS Slimシリーズの相関係数
以下はeMAXIS Slimシリーズの相関係数を示しています。
出所
相関係数が+1に近づくほど同じ動きになり
−1に近づくほど逆の動きになります。
相関係数は0.4以上で相関があると言われています。
全世界株式との相関
新NISAではオルカン(全世界株式)に人気があります。
全世界株式と先進国、新興国の株式•債券•リート(不動産)は全て正の相関となっています。
つまり、全世界株式とこれらの資産クラスを組み合わせても同じ値動きになる可能性が高く、分散投資の効果としては乏しいと言えます。
eMAXIS Slim+αはハードアセットが有力
eMAXIS Slimシリーズの組み合わせのみでは効果的な資産分散は難しいことが上記の相関係数からわかります。
そのため、株式などのペーパーアセットにハードアセットを組み合わせる方法が一案となります。
ハードアセットは不動産や金などの現物資産です。
持ち家を購入し、新NISAで株式投資をしている方はハードアセットとペーパーアセットに分散できているとも言えます。
私の考えと実践方法
株式と不動産、ペーパーアセットとハードアセットに分散することは有力と考えます。
しかし、ペーパーアセットに比べ、ハードアセットは多額の費用を要することが多いです。
例えば
新NISAでeMAXIS Slimシリーズは100円から購入できます。
一方、住宅購入は数百万から数千万円の費用がかかります。
金融資産保有額が少ない状態で住宅を購入することは偏った資産配分になることも考えられます。
日本では人口減と土地価格が下がっている地域が多くなっており、不動産に対する投資の難易度は株式投資よりも高くなっています。
私の場合は
まずは株式に集中投資し、資産総額を増やした上で
多額の費用がかかる不動産に分散投資する計画です。
子育て世帯は住宅購入するのは当然という考え方が多数派ですが、資産配分の視点では慎重に検討することが重要と考えています。
まとめ
低コスト、高分散のeMAXIS Slimシリーズは資産形成に有効です。
しかし、eMAXIS Slimシリーズだけでの資産形成は資産の分散が十分とは言えません。
eMAXIS Slimシリーズに不動産などのハードアセットを組み合わせることが一案となります。
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※個人的な投資についての記事で推奨ではありません。
※投資判断はご自身で行ってください。