株式投資の成果の大半はアセットアロケーションで決まると言われています。
アセットアロケーションは資産配分のことです。
先日、日本の年金を運用している年金積立金管理運用独立法人(GPIF)の2023年の運用状況が発表されました。
今回はGPIFのアセットアロケーションの紹介と個人で取り入れるべきことがないかを検討していきます。
結論として
株式以外の資産クラスとして金利が上がれば国内債券は検討価値があると考えます。
年金機構のアセットアロケーション
日本の年金の運用は
国内株式と国内債券、外国株式と外国債券
の4つでされています。
出所
比率は25%に均等に配分されています。
株式と債券の相関関係
株式と債券は値動きが異なることが多いと言われています。
以下は国内外株式と国内外債券の相関関係を示しています。
出所
相関関係は1に近づくほど連動性が高まり、同じ動きになります。
相関関係が-1に近づくほど連動性が低くなり、反対の動きになります。
過去の運用実績
2023年度の運用成績は+22.67%
過去の運用実績は+4.36%
となっています。
その他インデックスの過去20年間の利回りは
全世界株式が約9.9%
S&P500が約11.2%
日経平均が約6.2%
となっています。
上記のインデックスは株式100%であり、
2000年からの投資ではリーマンショックやコロナショックなど約30-50%の暴落が含まれています。
出所
この暴落で株式市場から退場してしまった場合は
上記の利回りは得られません。
通常時は株式と債券では株式の利回りが良くなる傾向があり必要性は低く感じます。
しかし、大きな暴落時こそ株式と違った値動きをする債券の価値が高くなります。
私の考えと実践方法
年間の運用は保守的に運用されています。
それでも利回りが4%を超えていることから長期投資の有効性の高さがわかります。
株式と債券の相関関係を見ると
国内債券を取り入れることを検討してみても良いかもしれません。
日本国債の金利は上昇傾向であり
変動10年では0.66%となっています。
出所
https://www.mof.go.jp/jgbs/individual/kojinmuke/main/outline/hendou/#top
この金利が1%を超え、今後のインフレ予想率である2%に近づいた際には誰もが入れるべき資産クラスになると考えます。
私の場合
毎月の給与で支出を補ていることからリスク資産の割合をなるべく増やす時期です。
そのため、大きな変動のリスクを承知した上で
全世界株やS&P500など外国株式を資産形成の中心にしています。
資産形成期にはある程度のリスクを取らないと
リターンも得られないということです。
まとめ
年金の運用は国内外株式と債券で構成されています。
国内債券は株式との相関関係が低いため、国内債券の金利が上がった場合にはアセットアロケーションに組み入れることが一案です。
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※個人的な投資についての記事で推奨ではありません。
※投資判断はご自身で行ってください。